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福本智恵子

体幹を調えて美しい姿勢に導くプロ

福本智恵子(ふくもとちえこ)

Cosmos(コスモス)

コラム

「背すじを伸ばす」は間違い

2011年6月14日

テーマ:よい姿勢・正しい姿勢・美しい姿勢

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育



姿勢を良くするには「背すじを伸ばす」ことが「いいこと」だと思っていませんか。
残念ながらそれは『間違い』です。

でも、親から「背中が丸くなってるよ!背すじを伸ばしなさい!」とか、
学校で先生から「背すじを伸ばして胸を張れ!」といわれてきましたね。
現在の学校では、礼をする前に「姿勢を正して!気をつけ!礼!」と
声をかけているところもあるようです。
間違った声かけの「背すじを伸ばす」ではないにしても、「姿勢を正す」といわれると
やはり私達には「真っすぐな背中」が頭に浮かぶのではないでしょうか。

私達の背骨にはいくつかの弯曲(カーブ)があります。
生理的弯曲といわれ、誰もがあるはずのカーブです。

背骨は首(頚椎)7個、胸(胸椎)12個、腰(腰椎)5個が
骨盤の上に積み上げられています。
骨盤のすぐ上、腰椎は前に弯曲、その上の胸椎は後ろに弯曲、
その上の頚椎は前に弯曲しています。

よくS字カーブといわれますが、このようにいくつかの弯曲によって、
バネのように衝撃を吸収・緩衝し、四肢へ力を伝えてくれています。
しかし、この弯曲が大きくなったり、平坦になると、動きにくさを感じたり、
疲れや痛みを起こすこともあります。

また、見た目も変化します。
いわゆる「猫背」というのは、胸(胸椎)の背骨の弯曲が大きくなった状態です。
そうなると、一番上に乗っかっている頭の位置も移動しますね。
きれいなS字カーブの時よりも頭は前方に位置します。

すると、その頭の位置を保つために、きれいなS字カーブの時には
さほど感じなかった筋肉が緊張を強いられるようになります。
胸(胸椎)の背骨の弯曲が戻らなければ、頭の位置も戻らず、その姿勢を保つための筋肉が
常に働きっぱなしになるのです。

頭が今以上に前に移動しないように、首の回りや後ろ、肩の筋肉がいつも緊張状態です。
この辺りが凝ったり、硬くなっている方は多いのではないでしょうか。
いわゆる「肩こり」ですね。

つまり、「肩こり」は姿勢の変化から起こっていることが多いのです。
背骨の並びがきれいなS字カーブを取り戻すだけで、緊張し続けた筋肉の疲労はかなり減ります。
では、きれいなS字カーブを取り戻すには、どうすればいいのでしょうか。
「背すじを伸ばす」ではありません。

『【体幹】を調える』ことです。
この【体幹】が上手く働いていないことが、姿勢の崩れのほとんどの原因なのです。


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