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下田茂

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下田茂(しもだしげる)

みらい国際特許事務所 長野オフィス

コラム

知財を活かす地元企業(5)

2019年9月14日 公開 / 2019年10月16日更新

テーマ:地元企業

 今年5月からのコラムでは、新時代(令和の時代)に向けて頑張っておられる知財を活かした地元企業(主に中小の方々)をご紹介しています。
 今回ご紹介するのは、エアーストレッチャー株式会社(キャピー・インターナショナル株式会社)です。
 同社は、ストレッチャー(担架)の総合メーカーです。ストレッチャーは、災害時等では必須のものですが、実際に使用する際は、川などの水の中,坂道や狭い通路等、様々な状況下で使用するため、このような状況下でも、安全で迅速に搬送できることが求められます。
 同社は、ストレッチャーに特化した専門メーカーであり、ニーズに対応した様々なストレッチャー及びその関連商品を生み出しています。少し前になりますが、緊急医療センターを舞台にした東宝映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」の中でも、同社のストレッチヤーが大々的に使用されました。
 最近、台風や豪雨が頻繁に発生し、特に、台風15号では、千葉県をはじめとして大変な被害が発生し、また、先の九州北部の豪雨では、佐賀県の順天堂病院が浸水する被害も発生しました。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
 ところで、病院というと、どうしても病気や怪我の入院患者をイメージしがちですが、忘れてはいけないのが、生まれてまもない新生児たちです。
 災害が発生したとき、首の据わっていない新生児たちを如何に安全に運び出すかは重要です。同社は、ストレッチャーの専門メーカーとしての技術及びノウハウを生かし、新生児用のストレッチャー(ベビーキャリー)を高知赤十字病院と共同開発しました。
 
 同社は、中小企業ではありますが、大企業に劣らない新商品や改良商品を精力的に生み出しています。
 そして、生み出した新技術や改良技術などは、知的財産権(特許権,意匠権,商標権)により、積極的に保護及び活用し、同社でなければできない様々な商品群を確立しています。
 写真のベビーキャリーも、商標“おくるみ”(第5541076号)のネーミングにより商品化し、既に、特許(第5930543号)と意匠登録(第1470254号)が成立しています。
 令和の時代に入ったとたんに、国家間同士の対立が目立ちはじめました。時代は徐々に不安定になりつつあるように感じています。安定した時代では大企業が有利かもしれません。しかし、これからは、大企業というブランドは表面的な価値になり、企業規模にかかわらず、ニーズに合ったほんとうに良い商品を作りたいという理念を持った企業のみが社会に支えられて行く時代になると思っています。

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