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下田茂

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下田茂(しもだしげる) / 弁理士

みらい国際特許事務所 長野オフィス

コラム

知財を活かす地元企業(4)

2019年8月10日 公開 / 2019年11月15日更新

テーマ:地元企業

コラムカテゴリ:法律関連

 新時代(令和の時代)に向けて頑張っておられる知財を活かした地元企業(主に中小の方々)をご紹介しています。
 四回目は、「株式会社平成農園」です。同社は、社名に「平成」が付くことから、平成の終わりが近付いた本年の3月には、NHKテレビの番組で、関連会社である「株式会社平成建設」と共に、時代の流れと一緒に変化を遂げてきた企業として、その歩みが紹介されました。
 ところで、現在、農業は自然を直接相手に仕事ができることから、若い人や地方移住者などにも注目されており、スローライフ化~AI化を含む今後の幅広い進化の可能性を秘めています。
 今回、ご紹介する「株式会社平成農園」は、“マコモタケ”を原料とした機能性焼酎「真菰」の製品化を行いました。この機能性焼酎の製法には、独自の製法を用いており、製法に関する特許(第6471918号)を取得しています。
  同社が販売する機能性焼酎「真菰」は、農業における「第6次産業化」という観点から上手く進めたモデル的なケースではないかと思っています。
 “マコモタケ”は、東アジアや東南アジアに分布するイネ科の水性植物であり、古来より食用に利用されるとともに、マコモタケ成分には、抗肥満症,抗酸化,抗炎症作用等のあることが報告されています。
 「株式会社平成農園」は、本来の一次産品としてのマコモタケの生産販売を行うことに加え、マコモタケの機能性に着目し、<第一段階(準備段階)>では、信州大学と協力して、マコモタケ焼酎の機能性に関する実験データを収集し、その有効性を確認するとともに、この段階で製法に関する特許出願を行いました。
 この後、<第二段階(製造段階)>では、県内の酒造会社(醸造会社)とアライアンス戦略に基づくコラボを行い、マコモタケ焼酎の製品化を実現しました。
 さらに、<第三段階(販売段階)>では、長野市農業公社のブランドネーム「ながのいのち」の認定を受け、現在、道の駅や通販等により販売を行っています。
 今「農業」は、単なる「一次産業」ではなく、「六次産業化」としての進化の可能性が広がっており、個人や小規模企業でも、「農業」をベースに、「農業/栽培」→「製造/加工」→「流通/販売」を含む一体化したビジネスを実現できます。
 そして、これらのステップで生じる様々なアイデアを、特許やブランドなどの「知的財産」と結び付けることにより、インターネットや社会システムが発達した今の時代において、ある意味、“やりがい”と“夢”のあるビジネス展開ができるのではと思っています。

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