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コラム
空気の乾燥と痛み
2020年12月23日 公開 / 2021年2月8日更新
12月に入り、雨が降らない日が続いています。空気が乾燥していますが、こうした天気は、脱水症状を起こすことがあります。夏場は熱中症などもあり、水分補給に注意されると思いますが、実は冬場も脱水の危険性があり、注意が必要です。12月や1月でも熱中症で死亡する例もあり、水分補給には十分な注意が必要です。脳血管疾患などは冬場に多いですが、血圧の問題だけでなく、気づかないうちに身体から水分がなくなって脱水になることも要因の一つです。発汗以外で皮膚や呼気などから水分が失われることを不感蒸泄といいますが、朝晩の体重測定などで水分が十分に足りているかどうか確認することも重要です。
脱水による交感神経の興奮
脱水状態になると、交感神経の活動が亢進し筋緊張が高くなります。筋肉が疲労しているわけでも使いすぎているわけでもなく、水分が不足するだけで筋緊張が高くなるのです。こうした状態では、肩こりが出現し易いだけでなく、疲れやすかったり仕事がはかどらなくなったり、力が入りにくい状態になることがあります。12月に入り頭痛や肩こり、腰痛など体調不良を訴えられる方が多いですが、水分をその場で補給していただくだけで筋緊張が変化したり、痛みが軽減することがあります。体が硬いと部分的に可動性が低下し、その部位に過度な負荷がかかることで腰痛が発生することもあります。先日来られていた野球選手は、朝と比較して夜の体重が1.5kg減少していて、軽度の脱水でした。水分補給には、あまり注意していなかったとのことでした。
脱水はパフォーマンスが低下する
脱水は、脳血管疾患や心疾患などのリスクが高くなるので注意が必要であることは当然ですが、上記のような軽度の脱水でも仕事やスポーツなどのパフォーマンスは低下し、ケガや痛みの発生に繋がります。冬場には冷たい飲み物は注意が必要ですが、お味噌汁や鍋などの温かい食事で体を温めながら水分をしっかり補給することをお勧めします。当時に肩甲骨周囲のストレッチなどをしっかり継続することが重要です。就寝前に行うと、入眠しやすくなるので、是非試してみてください。
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