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コラム

アドラー流の約束

2022年11月28日

テーマ:コーチングコミュニケーション

コラムカテゴリ:ビジネス

うちには、小学2年生の息子がいます。

私、妻、おじいちゃん、日ごろ接する機会の多い身内で言うと、私が一番厳しい。

息子もその認識はあると思います。

アドラー流の接し方を心がけているとはいえ、「褒める」「叱る」をまったくしないわけではありません。

必要があると思えば叱りますし、凄いと思ったら褒めます。

アドラー流が顕著に出ていることとしては、
息子は滅多に私と約束をしません。

約束にもいろいろありますが、

例えば、少し前の話ですが、
食事中のテレビ。

子どもは、テレビを観ていると手が止まる、というのはよくありますよね。

これは、脳科学的に自然なことで、子どもの脳は同時に複数のことを処理できません。

テレビ視聴に意識がいけば、他の動作や思考がストップします。

だから、食事中はテレビを消しておくのがベストなんですが、
テレビをつけておくか、消すかも息子に選択させます。

その結果、見たいという気持ちが勝ち、当然手が止まります。

そのたびに、私や妻が指摘するんですが、
3回手が止まったらテレビを消す、という約束をしています。

3回目は指摘することなく、黙って約束を実行します。

約束したことなので、その時の番組がどんなにイイ場面であっても、
消したことに対して不満を言うことはなく、その後は黙々とご飯を食べます。

うちでは、「約束は必ず実行」であり、アドラー流子育てでは一番ポピュラーな考え方。

なので、息子が何か悪さした時に、

「◯◯は絶対にしないで!約束できる?」

と伝えると、ほとんど「はい」と言いません。

自分で考え、「またやってしまうかも」が頭をよぎるので、約束しないんです。

私はこれでイイと思っています。

できもしないのに、はい、と軽々しく返事して、またやらかして、叱られて、を繰り返すよりよっぽどイイ。

トライ&エラーの余地を残すことが大事。

叱られても謝ればそのうち許してもらえる、と学ぶより、
どうしたらできるようになるか考え、挑戦してみる。失敗したら、また別のやり方を考え、試してみる。

部下指導も同じ。

自立型組織づくりに必要なアプローチです。

この記事を書いたプロ

太田英樹

介護業界をコーチングコミュニケーションで幸せにするプロ

太田英樹(株式会社インサイトハウス)

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