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住宅・家の査定は不動産業者によって何故価格差があるのか?

2016年12月2日 公開 / 2016年12月26日更新

テーマ:不動産 査定

コラムカテゴリ:住宅・建物


不動産の査定価格は業者によって違ってきます。今回は、その理由についてお話ししたいとおもいます。

3つの価格

不動産の価格には3つの価格があります。

一つは、不動産を査定した結果、算出される「査定価格」です。
そして、この査定価格をもとにいくらで売りに出すかを決める「売却価格」があります。
最後に、買い手との交渉の結果「成約」となった「成約価格」があります。

買う側は値引きを要求してくることがおおよそですから、成約価格は売却価格より低くなるケースもあります。
その点を考え、売却価格にあらかじめ値引き分をプラスしておくこともあります。

また、稀なケースですが、買い手同士の競合となって売却価格より成約価格が高くなることもあります。

不動産の価格には「査定価格」「売却価格」「成約価格」、3つの価格があるわけです。

不動産業者によって違う査定価格

しかし、不動産の査定価格は一律ではなく会社によってよって違います。A社は1900万円という査定を出したのに、B社は2000万円と算出した、というケースです。

不動産の価格を算出する方法の一つに「取引事例比較法」というものがあります。

近隣の不動産の過去の成約事例をもとに価格を算出する方法です。最も基本的な方法ですが、各不動産会社が持っている過去の成約事例が同じものとは限りません。不動産会社によって査定価格に違いが出る理由の一つです。

また、一般的に不動産会社が提示する査定価格には「この価格なら3カ月以内に売れるだろう」という判断が含まれています。

たとえば2000万円という金額を提示したB社には、強気な営業スタイルをとって成功してきたという背景があるかもしれず、1900万円という金額を出したA社は手堅い営業スタイルを本領とするということも考えられます。各不動産会社の営業スタイルによっても、査定価格に違いが出るのです。

査定価格と成約価格はイコールではありません

ところで、査定価格は売却価格を決定するための参考となる価格です。

査定価格を参考に売却価格を考えるわけですから、「査定価格=売却価格」とならないケースもあります。

また、売却価格のまま成約になる場合もあれば、買い手の要望に応じて幾分値引きをすることもあります。当然、「売却価格=成約価格」とならないケースもあります。

不動産売却の経験が初めてという方の中には、「査定価格=売却価格=成約価格」とおもってしまう方もいらっしゃいますが、そうなるとは限らないことも頭に入れておきましょう。

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