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コラム
不動産における競売のメリット・デメリット
2016年12月18日 公開 / 2016年12月26日更新
不動産には売り手があり、買い手があります。競売になった場合、売り手にはメリットがあるでしょうか? また買い手にとって競売のメリット、デメリットは何でしょう?
競売になった場合のメリットは?
住宅ローンが払えなくなり「競売」になった場合、売り手側に何かメリットはあるでしょうか?
残念ながら、競売にメリットはほとんどない、というのが答えです。
まず、任意売却であれば市場価格に近い値で売却できる可能性がありますが、競売の場合、それを望むことはできません。
また、競売は時間がかかります。早くて半年、通常は1年以上かかります。ただ売却までの期間、自分の家に住んでいられるという点を、メリットにあげることができるかもしれません。しかしその間、ローンの返済が滞っていることに対する遅延損害金(利率は14%を超えます)が増えていきます。
1000万円の残債がある状態で競売になれば、遅延損害金は1年間で140万円以上になります。
買い手にとっての競売のメリット
買い手にとっての競売のメリットは、市場価格の6割~7割、場合によっては5割程度の価格で購入できるということです。
また、物件が豊富な点もメリットと言えるでしょう。数も多いですし、物件の種類も、戸建や土地・マンションだけではなく、店舗、投資用のビル、アパートなどさまざまです。物件が豊富にあるということは、いわゆる「お宝物件」に巡り合う可能性も高くなります。
もう一つ競売のメリットとしてあげられるのは、競売は裁判所によって行われますから、購入後の権利移動がスムーズです。所有権の移転登記は裁判所が行ってくれます。
買い手にとっての競売のデメリット
買い手にとっての競売のデメリットは、物件をしっかりチェックできないことです。家やマンションを買う場合、購入前に室内をチェックするのは当然ですが、競売物件は内覧ができません。裁判所が公開する資料、写真などで判断するほかないのです。
また、一般の不動産売買や任意売却においては、購入後不具合が見つかった場合、売主がその修繕などを行う瑕疵担保責任をはじめ、買い手を保護するための法律があります。
しかし競売物件にはそうしたものがありません。購入した物件に瑕疵・不具合があっても、すべて買い手が対応しなければなりません。
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