コラム
大島石の価格・ランク・品質の判定基準!大島石特級の墓石なら安心?
2013年6月30日 公開 / 2020年8月3日更新
西日本で銘石といえば「大島石」と言われるほど人気の高い石ですが、大島石にも様々なランク・等級があります。
では、それらを一目見ただけで等級の区別がつくのかというと、一般消費者ではかなり難しいでしょうね。
いや、一般消費者に限らず、墓石販売業界の営業マンであっても、必ずしも、すべての人がこれらの判別ができるとは限りません。
そこで、今回の記事では、どのようにして大島石のランク・等級が決められるのか?
そして、最高ランクである大島石特級を選んでお墓を建てれば安心できるのかについてもお伝えいたします。
1.大島石のランク・等級に明確な基準はない
実は、大島石のランク・等級に関しては、明確な基準を設けた定めはありません。
ダイヤモンドの鑑定も、GIA(米国宝石学会)が4Cの基準を考える前は、世界中にダイヤモンドの明確な鑑定基準はありませんでした。
しかし、全く何もグレードが無かったわけではなく、カラーに関しては各業者が自由に「1,2,3」や「A,B,C」というようなランクをつけていたのです。
現在では、GIAが定めた鑑定基準(4Cによる評価)により、Carat(カラット)、Color(カラー)、Cut(カット)、Clarity(クラリティー)、の4つの「C」によって鑑定されています。
けれども、大島石のランク・等級はここまでの明確な基準はなく、もっと大まかに区分けされているのです。
2.大島石のランク・等級はどのようにして決まるのか?
大島石の採石丁場(採石場)は、愛媛県今治市に属する「大島」という島の北部の山岳地帯に集中しているのですが、その中でも大きく3つのエリアに分かれます。
「大島石特級」「大島石1級」「大島石二割」が産出される宮窪町。
「大島石カレイ」が産出されるカレイ山。
「大島石二等」が産出される吉海町。
そして、これらの3つのエリアには複数の丁場があり、それぞれが採掘権を持った独立した事業所となっています。
ただ、「大島石特級」「大島石1級」「大島石二割」以外の、「大島石カレイ」「大島石二等」の2種については、異なる地域でされますので、おのずからランク・等級は決まってきます。
わかりにくいのは、同じ宮窪町を中心に採掘される3種類の等級の大島石です。
「大島石特級」の原石が採石される事業所と、「大島石1級」の原石が採石される丁場は若干異なります。
たとえば、Aという丁場で採石された大島石は「大島石特級」、Bという丁場で採石された大島石は「大島石1級」といった具合です。
また、同じ大島石特級の丁場から採石される大島石であっても、自然界の産物だけに、すべてが同じ石目・色目ではありません。
さらに、別のCという丁場で採石される「大島石特級」が、他の大島石特級と比べて極めて美しい原石である場合もありますし、Bの「大島石1級」丁場から「大島石特級」に近い石目・色目の極めて美しい大島石が産出されることも当然あるのです。
3.「大島石特級」を選んだからといって決して安心とは言えませ
大島石のランク・等級が決められていく過程には、ダイヤモンドのGIA鑑定基準のような明確な規定があるわけではありません。
また、宝石の鑑定・鑑別のように、資格を持った第三者機関によって、ランクや等級が定められていくのではなく、採石丁場をはじめとする石材関係業者によって石目や色目を判断して決められていくのです。
「大島石特級」として、石材店で販売されている墓石でも、採石される丁場によって石目や色目が大きく違ってきます。
それに加え、同じ原石でも墓石に加工する石工職人の技術の差によって、つくられる墓石の出来栄えに天と地ほどの差が生じます。
大島石をランク・等級で選ぶことは決して間違いではありませんが、むしろ重要なのは、日本で加工・製作された大島石の墓石を選ぶのか、中国で加工された大島石を選ぶのかの方が製品に大きな差が出るでしょう。
「大島石特級」を選んで墓石建立を石材店に依頼したからといって、必ずしも素晴らしい大島石の墓石ができるとは言いきれません。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
大島石のランク・等級といっても、それだけで良いお墓ができるというわけではないのです。
いまや、日本国内に流通している大島石の墓石の80以上が中国の石材加工工場でつくられています。
もちろん、大島石特級の原石も大量に輸出されています。
それらも、石材店の店頭に並べば「大島石特級」の墓石です。
加工地は中国の石材加工工場であっても、材料が日本の石なら「国産墓石」として販売しても問題ないのです。
それゆえ、大島石特級を選んだからといって安心できないのです。
本当に良い大島石の墓石を手に入れるためには、ランク・等級より「石材店選び」が最も重要な要素となってきます。
お墓は一生に一度買うかどうかの大きな買い物であり、買い替えのきくものではありません。
ご面倒かしれませんが、あらゆる観点からお選びになられることをお勧めいたします。
■■■関連記事■■■
『大島石墓石の価格・ランクを徹底解明!大島石に等級があるのか?』
『中国加工の国産墓石!中国でつくられていること告げない理由? 』
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