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今どきの新人はわからないというが、その新人は誰が育てるのか?

2019年6月14日

テーマ:やる気を維持するヒント

コラムカテゴリ:ビジネス

企業に行くと同世代の方々から、
いまどきの新人との人間関係構築の課題に対してご相談を受けることも多くあります。

返事はするが、期日までに成果が出ない。
メモを取らないので、聞き直すと全く答えられない。
大丈夫かと聞くと、大丈夫と答える。
わからないことがあると指示を出した当事者に聞かず、直ぐにスマホを出して調べ、的外れな事をする。

などなど。
まだたくさんあるのですがきりがないのでこの辺でストップ。

そういいながら昔の事を思い出しながら、最近の新人の傾向と課題を語ることが多いもんです。

こういった話を聞く際、そうですよねとお話を伺います。
ですが、結論から言うと、新人は全く悪くないわけであって、マネジメントする側の問題であるということもあるんです。

便利になればなるほど、業務を改善し、効率を上げればあげるほど、教えそこなっているものは自分の力で何とかして理解を深める経験と判断力と決断力と自立心となるかもしれません。

共稼ぎで便利になればなるほど、家庭で共に過ごしながら、親が子に引継いて教えてきた事は消え去り、学校でも人間基礎力のカバーができないものを、企業が教え育てなければならないのではないでしょうか?

結局、利益を追い求めた結果、自分たちの懐に入ったお金は、教育という形で従業員に返さないとならないものに変化しています。

親子ほど年のはなれた上司がいうセリフの一つに「どうして、当たり前の事が、わからないんだろう」というものがあるのですが、「あなたが思うように、新人も教える事が当たり前なのにどうして教えてくれないんだろうと新人は思っていますよ」と言いたくなる事も時々です。

新人が悪いわけではありません。
ですが、その今を作り出した大人が悪いわけでもありません。

悪いのは、違いを知っているのに、事実をまっすぐに受け止め変化できないことではないでしょうか?

便利になればなるほど、自分たちが予測ができない事態に遭遇します。
よくよく考えてみれば、すごく当然のことです。

お互いの違いを理解するため、今までやってきたことをに変化をもたらし、何かしらの行動を起こし改善し続ける方が、企業の利益が上がる一番最善で最短だと私は思います。

講座風景

この記事を書いたプロ

鎌田千穂

業務改善と人材育成のプロ

鎌田千穂(Chi-ho’s studio)

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