コラム
薬食同源~酸味~
2011年5月29日
前回より「薬食同源シリーズ」として「味」についてお伝えしております。
東洋医学の考え方では、味には5つの味があると考えられています。
「酸味」
「苦味」
「甘味」
「辛味」
「鹹味(しおからみ)」
それぞれに養う五臓(肝・心・脾・肺・腎)があると言われています。
漢方薬に使用する生薬もこの5つの味に当てはめられており、必要な臓器に働きかけると考えられております。
漢方薬を飲んだことがある方なら経験があると思いますが、漢方薬は全体的には苦いのですが、その組み合わせにより色々な味がすると思います。この味も重要なポイントなのです。
今回は「酸味」についてご紹介したいと思います。
~酸味~
酸味は五臓では「肝」を養うと考えられています。
肝は経絡などを通じて「目」「爪」に反映すると言われています。
肝は血は血を貯え、血流量をコントロールし、精神の調整もはかると考えられております。
酸味は物を引き締め(しめ鯖、酢漬け など)収斂する作用があります。
酸味のある食べ物の代表としては・・・
モモ 酢 リンゴ ぶどう 青梅 すもも トマト ゆず かぼす みかん などが上げられます。
山梨県ゆかりの果物が殆ど入ってますね~
どれも普通に食べていれば体に良いものですが、過ぎたるは及ばざるが如し、ですので食べ過ぎにはご注意くださいね。
酸味の「過不足」は肝に及ぶと考えられておりますので、摂取量だけは充分にご注意ください。
お酢をたくさん飲んだり、サプリメントなどで過剰に摂取することは胃腸障害にもつながりますので充分にご注意くださいね。
次回も味についてご紹介いたします。
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