タイプ別夏バテ対策②潤い不足タイプの夏バテ対策

先日、漢方相談のお客様から
「今年の暑さは本当に心配なので、熱中症対策もまたゆっくり番組で教えてください」
とメッセージをいただきました。
今年は本当に全国的に危険な暑さが続いていますよね・・・
僕のお店があるのは山梨県の石和温泉という甲府盆地のほぼ真ん中に位置する場所・・・
盆地と言えば猛暑、ということで7月下旬からは連日最高気温の予想が40℃というような日が続きました。
そして7月の連休で岐阜県の下呂温泉へ行ってきたのですが、ものすごい暑さで・・・
さらに先日は仕事で埼玉県の大宮へ行ってきたのですがこちらもものすごい暑さでした・・・
甲府盆地に岐阜に埼玉と、これだけ暑いところを渡り歩いている人もそうはいないかもしれませんが、なんとか元気にしております。
これも日頃の漢方的ご自愛のおかけだと自画自賛ぐらいしないと本当にやってられませんよね。
今回のnoteは先日ポッドキャスト番組「コータの漢方RADIO」でお話した熱中症対策についてを改めてnoteでもご紹介したいと思います。
さて、これだけの猛暑が続いていますが
そんな中で改めて感じるのが、
「体に良いことをしよう」
と意識が高い方ほど、熱中症対策がうまくできていないことがある、ということです。
「冷やしちゃダメ」と思い込みすぎていませんか?
以前もお話ししましたが、健康への意識が高い方ほど
「体を冷やしてはいけない」
という意識がとても強いように感じます。
もちろん冬場や冷え性の方が体を冷やし過ぎるのは良くありません。
ですが、40℃近い暑さが続く今は少し話が変わります。
体の中に熱をため込んでしまう方が、よほど危険です。
そんな時におすすめなのが、
「冷たい足湯」
です。
バケツやたらいに水道水を入れて足を浸けるだけ。
あるいは足首から下に冷たいシャワーを30秒ほどかけるだけでも構いません。
東洋医学では「頭寒足熱」という言葉があります。
足首には太い血管が通っています。
冬はそこを温めることで全身が温まりやすくなりますが、逆に夏はそこを適度に冷やすことで、血液が運んでいる熱を効率よく逃がすことができます。
冒頭で下呂温泉に言ったという話をしましたが、そのついでに立ち寄った飛騨高山の鍾乳洞で、地下から湧き出る冷たい湧水を利用した足湯がありました。
少し足を入れただけで驚くほど体が軽くなり、「昔の人の知恵ってすごいな」と改めて感じました。
「冷やすこと」と「熱を冷ますこと」は少し違います。
今年のような酷暑では、上手に熱を逃がしてあげることも立派なご自愛です。
小さなお子さんには「疲れた」ではなく「気持ち悪い」
次におすすめしたいこと、これは以前、Voicyで配信されている「学びの引き出し はるラジオ」のはるさんがお話しされていて、とても良いなと思った内容です。
夏のスポーツや体育の授業で熱中症になりかけた子どもは、
「疲れた」
と言うことが多いそうです。
でも先生やコーチからすると、
「疲れるのは当たり前」
と受け取ってしまい、
「もう少し頑張ろう!」
となってしまうことがあります。
そこで、
「疲れた」
ではなく、
「気持ち悪い」
と伝えるように教えてあげると、大人も「これは体調不良かもしれない」と気づきやすくなります。
スポーツをしているお子さんがいらっしゃるご家庭では、ぜひ覚えておいていただきたいポイントです。
OS-1は「万能ドリンク」ではありません
そして熱中症対策というと、OS-1などの経口補水液を思い浮かべる方も多いでしょう。
確かに、脱水状態の方には非常に優れた飲み物です。
吸収も早く、必要な水分や電解質を効率よく補給できます。
ただし、もともと脱水状態の方を想定して作られているため、ナトリウム(塩分)が比較的多く含まれています。
そのため、
・屋外で長時間作業をする方
・炎天下でスポーツをして大量に汗をかく方
にはおすすめですが、
一日中エアコンの効いた室内で仕事をしている方が、水代わりに飲むものではありません。
普段の生活であれば、水や麦茶に梅干しを一粒添える程度でも十分なことが多いのです。
スポーツドリンクは「スポーツをする人」のための飲み物
暑くなると、
「熱中症予防だから」
とスポーツドリンクを毎日飲んでいる方もいらっしゃいます。
でも、スポーツドリンクは名前の通り、本来は大量に汗をかくスポーツ時の水分・エネルギー補給を目的に作られた飲み物です。
多くの商品には、運動中でも素早くエネルギー補給ができるよう糖分が含まれています。
そのため、汗をほとんどかいていない状態で日常的に飲み続けると、糖分の摂り過ぎにつながる可能性があります。
血糖値が急激に上がりやすくなることもあるため、水代わりに飲む習慣はおすすめできません。
もちろん、炎天下での作業や長時間のスポーツなど、大量の汗をかく場面ではとても役立つ飲み物です。
大切なのは、
「飲み物を場面によって使い分けること」
なんですね。
夏の普段の水分補給は意外とシンプル
では普段は何を飲めばいいのでしょうか。
おすすめは、
・水
・麦茶
・緑茶
です。
薬膳では緑茶には体の熱を冷ます働きがあると考えられているため、夏にはぴったりです。
さらに梅干しを一粒添えれば、適度な塩分補給にもなります。
塩分も水分も、
「一度にたくさん」
ではなく、
「こまめに少しずつ」
が基本です。
普段の食事でも塩分は摂っていますので、必要以上に塩分を補給しようとする必要はありません。
「頑張りすぎない」ことも熱中症対策
健康のために、
「冷やしちゃダメ」
「エアコンは我慢」
「冷たい飲み物は飲まない」
そんなふうに頑張っている方ほど、実は熱中症のリスクが高くなることがあります。
漢方では「中庸(ちゅうよう)」という考え方があります。
何事も極端にならず、その時々の環境に合わせて体を整えることが大切です。
今年の夏は、体を守るために上手に熱を逃がす。
これも立派な養生です。
無理をせず、ご自身の体調を第一に、この夏を元気に乗り切っていきましょう。
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