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室岡宏

「心のストレッチ研修」で人材を定着させる社会保険労務士

室岡宏(むろおかひろし) / 社会保険労務士

社会保険労務士事務所スローダウン

コラム

「自然災害」と「ひきこもりの方及びご家族」の避難の問題点!

2019年10月28日 公開 / 2020年4月23日更新

テーマ:災害対応の問題点

コラムカテゴリ:ビジネス




今回の一連の台風災害及び大雨災害に
より被災されましたみな様に対しまして、
心よりお見舞い申し上げます。

一日も早い日常生活のご回復を
心よりお祈り申し上げます。



今回の一連の台風及び大雨災害は、
信じられないほど広範囲に
過去に例がないほどの甚大な被害を
もたらしています。
ニュースを見るたびに心が痛みます。



そのニュースを見ていて、
感じることがございます。


被災されたご家庭の中には、
ひきこもりの方がいらしたご家庭も
絶対にあるはず・・・

いや、
実はかなりの数のひきこもりの方の
「ご自宅」が損壊しているはず・・・



誰にとっても、
「自宅」=「絶対的に安心できる場所」
は間違いないことだと思います。

その「居場所」を奪われれば、
誰もが計り知れない精神的・肉体的・経済的
ダメージを受けます。

ましてや、ひきこもりの方が
「自宅」=「唯一の安心できる場所」
=「唯一ストレスから解放される場所」
を失ったとしたら・・・


・どのような感情が湧いてくるのでしょうか?
・ご家族はどのような感情になるのでしょうか?
・どのような会話が、どのような意思疎通が
 生まれるのでしょうか?
 生まれないのでしょうか?
・どのような将来を思い描いていくことに
 なるのでしょうか?
・社会に対してどのような感情を持ち、
 世間の目をどのように感じるのでしょうか?
・そして天に対して、運命に対して
 何と言いたくなるのでしょうか?





もちろん人によって感じ方が異なるのは
当然ですので、災害を機に引きこもりを
脱する方もおられると思います。
しかし逆のパターンもまた避けられない
と思います。
それがとても心配になります。


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<避難について>
ひきこもりの方がいらっしゃるご家族は、
避難指示・避難情報が出たら、すぐに避難所に
避難しようと思うのでしょうか?

ご家族はひきこもりの方に対して、
避難指示をどのように伝えるのでしょうか?

ひきこもりの方は、
そもそも「避難しよう」と思うのでしょうか?

引きこもりの方が「唯一安心できる場所」
である「自宅=自室」を捨てて、
公衆の面前に出ていこうという気持ちに
なるのでしょうか?

ひきこもりのお子様が「避難所には行かない」
と意思表示をした時、ご家族の方は、
お子様を置いて自分たちだけ避難所に逃げる
ことができるのでしょうか?

仮に避難所に行ったとしても、
あれほどプライバシーのまったくない場所で
生活することができるのでしょうか?
たとえ1日であったとしても。


もちろん、避難指示が「外出」のキッカケに
なる場合もあると思いますが、
むしろ避難が難しい場合の方がはるかに多い
のではないでしょうか・・・


もともと抱えていた問題に加えて、
さらに大きな問題を突き付けられ、
ご本人・ご家族だけで解決しよう、
なんとかしなければ、と思い悩む状況に
追い込まれてしまうのではないでしょうか?





ただ問題提起をするだけで、

居場所喪失の問題に対しても、
避難の問題に対しても、
避難所の問題に対しても

何も答えを示すことができずに
情けない限りですが、
まずはこの大きな問題をご家族の中だけで
解決しようと抱え込まずに、
さまざな相談先にご相談していただきたい
と心より願っております。


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一日も早い日常生活のご再興を
心より願っております。


社会保険労務士事務所スローダウン
 特定社会保険労務士・産業カウンセラー
 室岡 宏

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