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室岡宏

「心のストレッチ研修」で人材を定着させる社会保険労務士

室岡宏(むろおかひろし) / 社会保険労務士

社会保険労務士事務所スローダウン

コラム

今必要なのは「ちゃんと負ける練習」!

2021年9月15日 公開 / 2021年9月17日更新

テーマ:価値観あれこれ

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: うつ病 対策メンタルヘルス 対策セルフセラピー

ずっとずっと感じてきました。

 
世の中は本当の感情を表に出さないように、
無理やり表情を作って『普通』を装っている
人たちで満ち溢れている。

みんな、言いたいことを必死に抑え込んで
日常をやり過ごしてる。

その結果、
溜め込んだ本当の感情に苦しめられて、
キャパシティオーバーになってしまっている。

 

 考えました。
何でそういう道をたどってしまうんだろう?
どうしたらそんな状況を解消できるんだろう?


 
企業規模にかかわらずどんな会社に勤めていても
そうなってしまうのは、
周りの「環境」に原因があるのではなく、
個人個人の「内側」に原因があるのではないか。

 
その「内側」の問題を解決しない限り、
いつまでも同じ状況が続いてしまうのでは
ないだろうか?

 

その「内側の原因」とは、
日本人のほぼすべての人が生まれてから
ずっと洗脳され続けてきて身につけている、

 
勝つこと=
良いこと・すごいこと・成功・上・〇。

負けること=
ダメなこと・恥ずかしいこと・失敗・下・×。

 
という「固定観念=常識=
知らないうちに身につけている価値観」
なのではないだろうか。

 

その価値観によって、
人より「上」に行くために、
強迫観念に駆られて「人に勝つための練習」
「強くなるための練習」ばかりをひたすら続け、
 とにかく負けないようにしなければいけない、
と常に思い込んでいる。

 
これが、
今の生きづらさを生み出しているものの
「正体」なのではないだろうか。



 それならば、今本当に必要なのは、
勝つための練習を積んで
「強くなること」「人に勝つこと」ではなく、

 
「正しく負ける練習」を積んで、
「自分流の負け方」=「人生の受け身の方法」
をきちんと身につけることなのでは
ないだろうか。

 
そして「正しく負ける練習」とは、
「わたしは負けました」と
きちんと自分の負けを認める練習。

 
「自分の負けを認める練習」とは、それは
「弱音を吐いて本当の感情を体の外に出す練習」

 
今、本当に必要なのは、
ちゃんと負ける練習を積んで、
人生の「受け身」を身につけることだ、
と最近ずっと思い続けています。


  相田みつをさん「受け身」




特定社会保険労務士
産業カウンセラー
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