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賃貸で部屋を傷めない上手な使い方

2018年10月16日 公開 / 2021年2月26日更新

テーマ:賃貸

コラムカテゴリ:住宅・建物

賃貸物件の善管注意義務



賃貸物件に住んでいると、退去の時の原状回復費負担が気になるものです。

一昔前は原状回復=入居時の状態に戻さないといけないと思っている大家さんも多くいました。

最近では国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に基づいての契約が多くなってます。

ただし、契約書には「借主の善良なる管理者としての注意義務違反による損耗は、借主に費用が発生する」と書いてあります。

「善管注意義務」といいますが、わかりやすく言うと、

「借主は他人の部屋を借りているのをよく認識して、貸主に返す時に、自分が所有してるものと同じように注意して大切に使う義務がありますよ」ということです。

例えば、やっとの思いでローンで新築マンションを買ったとしたら、部屋の中でタバコを吸ったり、掃除もせず乱雑に使ったりする人はあまりいないですよね。

賃貸だし他人のものなのでと乱雑にしていると後で多額の補修費用が請求される場合があります。






部屋を傷めない使い方


少し配慮をすれば部屋の痛み方も全然違ってきます。具体的に部屋を傷めない上手な使い方を何点か書いてみます。


タバコのヤニクロスの変色・臭い

最近の契約書ではタバコのヤニでのクロスの変色やタバコ臭の付着はクロスの全面交換が発生すると記載しているものが多くなっています。
室内でなるべく吸わないでベランダで吸うかどうしても室内の場合は台所の換気扇前で吸えばクロスへのダメージは減らせることが出来ます。


フローリングなどの床材の痛み

重い家具などを置く場合はゴム板、フエルトなどで保護をする。椅子などもフエルトを足に貼ると下の階への音への配慮もできます。


電気焼けの防止

冷蔵庫などは壁面に熱による日焼けが起こる場合があるので壁から少し離して設置し、更に裏面にベニヤ板などを立てかけておくと保護が出来ます。


壁にくぎを打つ

壁にどうしてもくぎや画びょうを打つ場合は、なるべく一つの壁に行うとよいでしょう。
クロス交換は面単位で行うのでその面だけを張り替えることで費用を抑えられます。


結露の防止
マンションなどでは換気を行わないと結露が発生し、壁紙にもカビが発生します。換気はマメに行うことも必要です。

この記事を書いたプロ

藤本忠昭

物件の価値を高める不動産のプロ

藤本忠昭(エフステージ株式会社)

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