パソコンからブーンという大きな音が!故障?それはCPUファンなどの異常かも

古賀竜一

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テーマ:機器と端末の管理と保守


パソコンから出る音でトラブルを早期発見

パソコンからは様々な音が発生します。パソコン内部には様々な駆動装置がありますので、稼働中は絶えず何らかの音が出ています。その中でもファンの音は他のものより大きな音を発生します。

専門家は通常の作動音と故障時の音をある程度聞き分けていますが、一般の方はそこまで音を気にして使用していることは少ないでしょう。ですから故障につながる音が出ていても分からないのは当然だと思います。

しかし専門家でなくても、音というのは普段使用している人が一番異変に気づきやすい現象です。ちゃんと注意していれば故障の早期発見につながる重要な要素でもあります。

パソコンからうるさい音が出ているのは異常?

ゲーミングパソコンのような高性能なパソコンには、多いものでは1台に10個前後のファンが搭載されている場合があります。一般的なモデルでもCPUファン、電源ファン、ケースファン(フロント、リア)など複数のファンが内蔵されています。

※デスクトップPCのファンの種類

ノートパソコンではCPUファンのみの場合が多いですが、ゲーミングノートパソコンになるとGPUファンなど複数のファンが搭載されているものもあります。

※ノートパソコンのCPUファン

ノートPCは小型ファンを高回転で動かすため、高めの耳につく音になりやすい傾向があります。特にゲーミングノートでは、高負荷時にかなり大きな音になる場合もあります。

最近では静音性を重視した設計も増えており、以前より騒音は小さくなってきています。しかし複数のファンが同時に回転すれば、それなりの音量になります。

ネット動画の高画質再生時やゲームプレイ時などは特に高負荷になりますので発熱が増し、ファンが勢いよく回り始めます。静かな夜間などでは耳につくような騒音になることもあります。

そうなると「故障したのか?」と間違えてしまうこともありますが、それは正常動作である場合も少なくありません。

もともと普段から音が大きい機種もありますので、ファン音が聞こえるだけで異常とは限りません。

ここでいう「異常な音」とは、普段聞き慣れている動作音とは明らかに違う音のことです。故障したファンでは、ブーン、ウォンウォンと波打つ音や異常振動を伴うことがあります。

パソコンからブーンというようないつもと違う大きな音、うるさい音が出始めた場合の多くは、パソコン内部のファン類に何か異常が起きている可能性があります。

音で状態を判断する際に重要なのは、「いつもと違うかどうか」です。

ファンの異常な音とはどのような音なのか


異常が発生したファンからは、普段とは違う明らかに異常な大きい音や、ブーンブーン、ウォンウォンというような波打つ異音が出ることがあります。

場合によっては、連続したブーンという低い唸り音が出る場合もあります。デスクトップPCのケースファンでは、カタカタカタというような異常振動音が出る場合があります。

ノートPCの場合は、ブブブブ、ブンブンブン、コロコロコロといった回転音の異音が出ている場合は注意が必要です。

音の原因と対処方法


音が発生する原因は、主にファンにたまったホコリ、ファンの軸受けの消耗や摩耗、劣化などによるものです。

ホコリが原因の場合、清掃だけで改善することもあります。しかし清掃しても再発する場合は、ファン交換が必要になることも少なくありません。

ファンの消耗や摩耗、劣化の場合はファン交換修理が必要です。

異常音が出始めた場合は、速やかに内部清掃やファン交換を検討する必要があります。

ファン異常への対処では、パネルなどを開けてパソコン内部へアクセスする必要があります。実質的には分解作業になります。

清掃程度なら問題ない場合もありますが、分解整備や部品交換を行うと、保証期間中は保証対象外になる可能性があります。

それ以外にも、分解作業に伴う事故や破損なども考えられます。ですから、ファン異常の際はメーカーや専門家へ相談することが推奨されます。

間違った対処方法


ファンの異音を、間違った方法で対処することは推奨されません。

特に避けたいのは、以下のような対処です。

・異音がしていても放置する
・無理にファン回転数を下げる
・冷却制御を弱める

異音がしていても、「音量的に我慢できる」「面倒だから」という理由で放置すると、パソコン本体の故障や寿命低下につながる場合があります。

冷却不足になると動作が不安定になり、突然電源が落ちて編集中のデータが消えてしまう場合もあります。

また、音がうるさいからといって、物理的またはソフトウェア的にファン制御を弱める行為も危険です。

ファンを低速化したり、温度制御を甘くすると冷却性能が不足し、異常動作につながります。

冷却不足になると、まず性能低下(サーマルスロットリング)が発生します。それでも温度が下がらない場合は、保護機能によってパソコンが緊急停止します。

画面が固まる、強制終了する、保護エラーが表示されるなどの症状が出る場合があります。

回転数設定を変更できる機種もありますが、放熱が追いつかなければ不安定動作は避けられません。

音がしない!は危機的状況の場合も


ファン類で最も危険なのは、「本来回っているはずのファンが回っていない状態」です。

ただし最近のパソコンでは、低負荷時にファンを停止する「セミファンレス設計」も一般的になっています。そのため、静かなだけで即故障とは限りません。

しかし、高負荷時でもファンが回らない、異常発熱している、本体が極端に熱い、すぐ電源が落ちるなどの症状がある場合は危険です。パソコン内部が高温状態になっている可能性があります。

特にノートPCでファンが回っていない場合は、本体全体が異常に熱くなることがあります。

デスクトップPCで特に注意が必要なのは、CPUクーラー、電源ユニット、GPUクーラーなど重要部品の冷却ファンです。

それらが機能しなくなると高温状態が続き、保護機能が作動しやすくなります。寿命低下や故障原因につながる場合もあります。

音と同時にモニタソフトで状態を監視する


最近では、CPUやGPUの温度、ファン回転数を確認できる「ハードウェアモニタソフト」もあります。

代表的なものとしては、CPUIDの「HWMonitor」 などがあります。CPU温度やファン回転数(RPM)をリアルタイムで確認できますので、「最近ファン音がおかしい」「異常に熱い」と感じた場合の確認にも役立ちます。

フリー版がありますので、簡単な確認用途ならポータブル版でも十分でしょう。公式サイトから入手し、通常はそのまま起動するだけで確認できます。

ただしモニタ項目はかなり多いため、最初はCPU・GPU温度やファン回転数だけ確認できれば十分でしょう。

なぜパソコンには冷却ファンが必要なのか


最後に、なぜパソコンはこれほど熱くなり、冷却しなければならないのでしょうか。

パソコン内部のCPUやGPUなどの半導体は、動作時に大量の熱を発生します。高性能化するほど消費電力が増え、発熱も大きくなります。

そこで、銅やアルミ製のヒートシンクなど熱伝導の良い金属を密着させ、ファンによる空気冷却で熱を逃がしています。

パソコンのファン類は、たかがプラスチックの羽根と思われがちですが、これが無ければパソコンは正常動作できません。それほど重要な部品なのです。

やはり、日ごろから音には注意していただき、清掃や修理で早期対策を行えばトラブルを未然に防ぎやすくなります。


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