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コラム

ACアダプタはコネクタが同じでも互換性があるとは限らない

機器と端末の管理と保守

2015年4月7日 / 2018年8月7日更新


「動くなら問題ない」は危険

●コンセントから交流の100Vがそのまま使える掃除機や扇風機などの家電製品と違い、多くのIT機器は直流電源を必要とする弱電製品です。そのため、コンセントの交流100Vを、直流の小さな電圧電流に変換する必要があります。そこで、購入時にはその機器専用の"ACアダプタ"といういわゆる"変換器"が付属されています。

●ノートパソコンは大体15~20Vの直流を電源としているものが多く、その型式専用のACアダプタが付属しています。しかし、使用中にアダプタを失くしたり、配線が切れかかったり、故障したりすることはサポート事例でも相談がよくあります。

●ノートパソコンに限らず、弱電製品は作動に必要な電圧、容量など定格が設計上厳格に決まっていて、その機器に付属している専用のACアダプタを使用しなければいけません。しかし、ACアダプタに問題が発生した場合、修理はほぼ不可能で、丸ごと交換となってしまいます。その際に問題になるのがACアダプタの再入手です。

●機器に付属しているACアダプタは、メーカーではすでに部品保有年数が過ぎていたりして、純正品の入手には困難を極める場合があります。そこで、家で余っていた同じメーカーの違う機種のパソコン用ACアダプタや、身近な別の機器のACアダプタを外して拝借し、コネクタが合えば問題は解決するのでしょうか?ところがそう簡単には行きません。

●「コネクタを挿してみたら動いた、ラッキー!」「異常は見当たらないし、動くなら問題ないのでは?」とそのまま使いたくなると思いますが、実はたまたま動いただけで、こういった根拠のない判断は危険です。

必ずその機器専用のACアダプタを使用する

●ACアダプタに関係した相談は良くありますが、以前、配線の整理などでつなぎ直しなどをしている際によく確かめずに他の機器のものを差し込んでしまい、バチッと火花や音が出て動かなくなった・・というトラブル相談がありました。このような場合、機器の電源部基盤などが焼けてダメになっていることがあり、メイン基盤にまで損傷が及んでいると修理が不能になることもあります。

●このように、目に見えてすぐにはっきりと合わない事がわかる場合は良いですが、ダメージが出るまで時間がかかる場合や目には見えない形で起きる事があります。

●電圧や容量が違うACアダプタの使用はACアダプタ側、または機器側双方に負荷やダメージを与え、場合によっては発煙や焼損に及ぶ場合もあります。そこまで至らなくても、変なにおいがしてきたり、ACアダプタ、または機器が異常に熱くなり樹脂部分が変形したりすることもあり、大変危険です。

●弱電機器類は、必ずその機器専用の純正ACアダプタを使用することが基本です。取扱説明書には最初のほうに注意書きが記載されているはずです。


※様々な種類のACアダプタ。 どれも同じではない。
※コネクタ形状が同じでも使えるとは限らない。

どうしても使いたい機器があるけど電源がない場合

●どうしても使いたい機器があるけれどもACアダプタが無くなった、故障した・・という場合は、その機器の仕様を良く確かめてサードパーティ製などの互換を保障した代替製品を購入する方法があります。また、中古の同型品をネットなどから購入すれば安心して使うことが可能です。

●ノートPCなら、下記のような互換が可能なものが販売されています。

●互換ACアダプタを販売している周辺機器メーカー
バッファロー
http://buffalo.jp/product/power/laptop-adapter/bsaca01/
エレコム
http://www2.elecom.co.jp/cable/ac-adapter/#page01
サンワサプライ
http://direct.sanwa.co.jp/contents/sp/tapfunc/acadapter/

●事情通ならば、他社製品のものでもOEM製品なら基本的に同じものであることを理解していたりしますので、純正にこだわらず上手くそのようなものをネットなどで見つけて、自己責任の下使っている人もいます。

※電圧や容量など規格を確かめる。
 OEM品なら互換性が見込める場合がある。

●しかし、それでも見つからない場合は、電圧と容量が同じものを探してきて代用する手もないわけではないですが、これは余程の事情通か専門的知識を持っていなければお勧めはできません。電圧と容量が同じだからといっても全く別の製品のACアダプタですから無条件にOKという事はなく、実際に使って何が起きるかわかりません。

●ACアダプタには、安定化電源(スイッチング)と非安定化(トランス型)があり、それぞれ仕組みが違いますから同じような仕様でも使えるとは限りません。

●ACアダプタ内部に安定化回路を持ったものは機器側には安定化回路がありません。逆にACアダプタがトランス型で安定化回路を持たず、機器側に組み込まれているものもあります。そのACアダプタ同士は電圧と電流の値が同じであっても、仕組みが違いますから互換性はありません。非安定化のアダプタは実際に供給される電圧は表記よりもかなり高いため安定化電源投入を前提で作られている機器には高過ぎます。

●また、安定化回路を持たない機器とACアダプタの組み合わせ同士で使用してしまうと負荷変動などで電源として正流(正しい流れ)ではないため機器側に異常が出てしまいます。そのため、メーカーではその機器付属の専用のものを使うように注意しているのです。同じメーカーの製品であっても製品毎にその仕様は違います。余程の事情通でなければ流用は冒険でしかありません。


※機器とACアダプタの標準的な組合せ


※やってはいけない組合せ

●最近では、スマホやタブレット用の充電用電源が雑貨屋や100円ショップなどでも売られていますが、耐久性などが低くて断線などを起こし思わぬトラブルになることがあります。また使いたい機器に本当に合っているものかどうかなど、購入前に仕様をよく確かめる必要があります。

九州インターワークス 注目のページ
「パソコンの安定化対策」
http://www.kumin.ne.jp/kiw/antei.htm

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