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コラム

洗面化粧台は既製品か造作か?

2014年12月20日

テーマ:水廻りリフォーム

コラムカテゴリ:住宅・建物

洗面化粧台については一体型の既製品か、個性を生かした造作タイプかを採用するかは悩みどころのひとつです。
最近は作り付けの洗面化粧台が一般的になってきて、より個性的な空間を楽しむケースも増えています。
造作タイプの洗面台では、カウンターに洗面ボウルを置く「ベッセル式」が流行っています。ホテルでよく見かけるデザインで、生活感のない、すっきりとした印象が好まれているようです。
しかし見た目ばかりで選んでいると、小さなお子さんがいるご家庭などでは、手を洗うたびに水が周りに飛び散って毎日の掃除が大変になり、結局汚れた状態のままということにもなりかねません。しかも通常の洗面ボウルにお比べてベッセル式は小型なものが多いため、勢いよく顔を洗ったり、朝シャンするのに適してはいません。ホテルのように常にメンテナンスされる場所ではよいのですが、家庭の場合は使い勝手を十分検討される必要があります。


「ベッセル式」洗面台
喫茶店の洗面台として施工しました。

カウンターと洗面ボウルの取り付け方は他に「カウンター一体式」、「アンダーカウンター式」、「セルフリミング式」があります。
住宅用で多いのは「カウンター一体式」、いわいる既製品の化粧台です。ボウルとの継ぎ目がなくメンテナンスしやすいデザインです。お子さんのいるお宅や朝シャンする人には最適なタイプです。
「アンダーカウンター式」は、カウンターの下にボウルを取り付けるため水じまいはよいのですが、カウンターとボウルのジョイント部分カビが生えやすいという難点があります。
またカウンターの素材は石や人造大理石など吸水性のものに限られ、木製のカウンターでは小口がすぐに傷むので、こまめなメンテナンスが求められます。
「セルフリミング式」はカウンターの上から洗面器をかぶせるタイプ。「ベッセル式」と同様にカウンターの素材は問いませんが、ボウルからはみ出た水をこまめにふき取る必要があります。


「セミフリミング式」洗面台
リゾートマンションの洗面台として施工しました。

洗面台は雰囲気だけで決めず、用途やカウンターの素材、手入れのしやすさなどを見極めて、適切に計画することが大切です。


お問い合わせ 電話:0120-41-5858  Eメール:info@r-work.jp 舘まで
リフォームワークのHP

この記事を書いたプロ

舘慶仁

古家再生・長屋リフォームの専門家

舘慶仁(リフォームワーク)

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