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磯﨑慎一

コンクリート住宅の事ならおまかせ!RC住宅のプロ

磯﨑慎一(いそざきしんいち)

株式会社サンオリエント

コラム

RC造住宅の特徴とメリット・デメリット

RC造住宅

2016年11月1日 / 2018年9月4日更新

RC造とは、コンクリートに細い鉄筋を配した鉄筋コンクリートで造られた建造物のことで、街中で目にする建物の多くはRC造です。

RC造は、耐震性、耐久性、耐火性、気密性の点で他の建材に勝っており、特に耐震性のメリットが注目されています。

RC造のデメリットとして、自重が大きく地盤改良費が割高になること、増改築の難しいこと、解体費用がかかることが挙げられます。

RC造とは

RC造とは、Reinforced Concrete(補強したコンクリート)で造られた建造物、つまり鉄筋コンクリートの建物のことです。

これは、セメントに砂、砂利、水を混ぜてできるコンクリートに細い鉄筋を配したものです。

水密性や圧縮力への抵抗にすぐれたコンクリートと、引っ張り抵抗に強い鉄筋を組み合わせることで互いの弱点を補い、強靭な構造となっています。

RC造の用途は幅広く、一戸建て、マンション、店舗、高層ビルなど、われわれが街中で目にする多くの建物は、この工法で建てられています。

RC造住宅のメリット

主要なものについては、以降のコラムで詳しく触れますが、ここではRC造住宅のメリットについて、箇条書きで紹介してみましょう(遮音性については、コラムタイトル「遮音性の高さが特徴。RC造の防音効果について」を参照ください)。

●耐震性
わが国は、地震が多いところです。東日本大震災や熊本地震の例を挙げるまでもなく、大きな地震とは無縁ではありません。住まいが耐震性を持つことは、リスクの大きさからも法的な面からも必要条件です。

木造、RC造、S(鉄骨)造を問わず、建築基準法によって耐震施工とすることが求められていますが、実際に震災に遭った例を見ると、阪神淡路大震災で被害を受けた木造住宅のうち全・半壊したものは7割を超えますが、RC造については2割程度にとどまっています。

東日本大震災でも、倒壊した木造住宅は多かったですが、RC造は多くが倒壊を免れました(RC造で甚大な被害を受けたのは、1970年代に建設されたものが主)。鉄筋コンクリートは重量のある剛構造であるため、揺れに対して強いのです。地震大国日本では、この点でRC造に注目が集まっています。

●耐久性
耐震性とも関係しますが、RC造は非常に高い耐久性があります。顕著なのは、その耐風性です。自重があり、一体に近い構造のため、台風などに対する耐久性を期待することができます。

寿命が長く、メンテナンスの頻度も少なくおさえたり、2~3世代にわたって住める可能性があります。

法定耐用年数で見ると、鉄筋コンクリート住宅は47年とされていますが、 木造やS造は30年に満たないのです。

長期優良住宅制度・古民家再生のように、最近になって木造の寿命延長の取り組みも始まっていますが、RC造は基本構造が優れているため長寿命と言えるでしょう。

●耐火性
コンクリートも鉄筋も非常に燃えにくい材料です。

建築基準法では、鉄筋コンクリートの建物は「耐火建築物」とされ、火に対して損傷しにくく、延焼を食い止める能力があるとみなされます。

最近は防火能力のある集成材も登場していますが、やはり防火地域での建築制限があります。

S造で使われる鋼鉄も炎熱に弱く、1000℃に達する前に溶解してしまいます。対して鉄筋コンクリートは、1000℃の火力にも耐久性があります。
延焼を受けない、させない能力においても優れており、隣家が火事になっても火が移らない、あるいは自宅が火事になっても、周囲に拡大しにくい建材です。

●気密性
鉄筋コンクリート住宅は、格子状に張り巡らせた鉄筋を木製型枠で囲んで、そこにコンクリートを流し込んで造ります。
木造軸組工法と異なり、一体成型に近い工法のため、気密性が高くなります。これと適切な断熱材や遮熱材を組み合わせることによって、高い断熱性能と省エネルギー性能をもつことができます。

RC造住宅のデメリット

一時期、RC造住宅は誤解に基づくいくつかの風評被害を受けていました。

例えば「結露がひどい」「健康に悪い」「コンクリートは有害物質」といったものです。

これらは、全く換気をしなかった家庭が湿気やシックハウス症候群に悩んだ例が、RC造自体の問題とすり替えられるなど、誤った認識によるものです。

ただ、RC造住宅には若干のデメリットと呼べるものがあるのも確かです。メリットの大きさがそれを補って余りあると考えますが、デメリットとして以下のものが挙げられます。

●重量
他工法に比べると建物の自重がかなりあり、もし地盤が弱ければ、地盤改良工事が必要になります。このため、余分に工事費用がかかります。

●増改築の難しさ
壁式構造の鉄筋コンクリート住宅は特にそうですが、木造の軸組工法に比べれば、増改築は容易ではありません。構造的に新たな開口部を設けることが困難だからです。

新築の段階で、将来の増改築を必要としないプランを練っておくべきでしょう。
一方で、内部空間の間取り変更は構造によって、木造よりもフレキシブルに対応できることが多いです。

●解体費用の高さ
一戸建てにお住まいの方で、もし建て替えをするのであれば、既存RC造の解体費用は、木造住宅よりも高くなります。坪単価で言えば、木造住宅の解体は3万円程度が相場ですが、RC造では4~5万円くらいになる事が一般的です。

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