25 社外取締役を働かせる具体論 その2
34.ispaceよ、大いに資本主義の恩恵を受けよ!
山陽新聞2023年5月2日、つまり今日のコトだ。第1面のコラム「滴一滴」に、 「年間売上が9億円、112億円の損失を見込む会社が先月東証に上場した」で書かれた記事は、ispaceのことだ。
同社は、失敗したとはいえ、月に着陸船を送るという大業に挑んだ。日本人だけでなく世界の人たちがその成功を祈った。初回失敗はあっていい。
失敗よ、ありがとう。汝は、失敗した者に、知恵を授け、哲学を与え、次の成功の因を与えてくれるのだから。
だから、ispaceは、次は必ず成功する。投資家は、このような会社にこそ損得計算抜きで投資すべきだ。
日本の上場会社には、現金が100兆円も貯まっているという。これをPBR(株価純資産倍率)の数字を高めるだけの目的で自社株買いに充てるのではなく、未来に、希望に、科学の発展に、投資すべきではないか。
そう考えて、日本経済新聞を開くと、三菱商事が国内最大級の脱炭素ファンドを設け、新興に計10億ドル投資するなどの記事が出ていた。
こういう価値ある投資にキャッシュを使うことは、資本主義という巨人も喜んでいるであろう。
だから、ispaceよ、大いに資本主義の恩恵を受けよ!
大いに株式を発行して、心ある投資家の心を喜ばせよ!
夢を与えよ!