2020/11/13 備前RC公式訪問記
2021/02/07 アンコンシャス・バイアス(追記による修正)
本日付の山陽新聞で、日本ラグビー協会初の女性理事になられた稲沢裕子さんの談話が載っていた。
この中で、稲沢さんは、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の、最近問題になった女性蔑視あるいは女性蔑視ととられかねない発言(2月3日)について、森会長には女性蔑視の意識はないだろうが「それでもあの発言が出たのはアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)があるから」だと語られている。
アンコンシャス・バイアスでいう「バイアスと」は、偏見、先入観、ステレオタイプと訳され、これには顕在的・意識的な「コンシャス・バイアス」と潜在的・無意識的「アンコンシャス・バイアス」があるとされている。
「追記1」
2021/02/18付けの山陽新聞のコラム「滴一滴」には、アンコンシャス・バイアスの事例として取り上げられるものに、1970年代の米国で実際にあった次のような話があるとのことだ。
すなわち、団員の95%を男性が占めるオーケストラで、入団検査の方式を変え、性別を隠して、衝立の向こうで応募者に演奏をしてもらうと、女性の合格者が急増したことがあったようだ。
まさに稲沢裕子さんが言うとおり、女性は男性よりどこか劣ったところがあるというアンコンシャス・バイアスが、洋の東西を問わずあることの証拠ともいうべき逸話である。
「追記2」
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の話に戻す。
彼は、会合に女性が入ると時間がかかるという発言をしたことで、女性蔑視発言をしたとマスコミその他から非難され、遂に同会会長の地位を辞任した。そして、本日の2021/02/18に、後任の会長として橋本聖子五輪相が就任することが決まった。
組織委員会の会長が女性蔑視発言をして辞任した後だけに、次期会長を女性から出したことは大いに評価ができる。
女性が男性より劣るということはあり得ない。これは、これまで私が、この日記に女性の端倪すべからざる能力のことを取り上げてきたことから明らかである。
すなわち、チャーチル夫人を書いた
https://mbp-japan.com/okayama/kikuchi/column/5061894/
や
②前田家百万石を掴み取った前田利家夫人を書いた
https://mbp-japan.com/okayama/kikuchi/column/5061906/
がそれである。
また、
③いたずらに会議を遅らせるケースを紹介した下記事例は男性がしたことであることもここに書いておきたい。
https://mbp-japan.com/okayama/kikuchi/column/5064624/
であるから、新会長は、いかに女性が高い能力の持ち主であるかを、ご自身の日常の活躍を通して世界に見せ、前記アンコンシャス・バイアスを古くて固い男性連の頭から追放していただきたいものである。