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2020/07/04 Together(集まる)

菊池捷男

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テーマ:菊池捷男のガバナー日記

2020/07/04 Together(集まる)
2020年1月にあった国際協議会で、ホルガー・クナークRI会長(当時はRI会長エレクト)は、基調講演の中で、ロータリーを楽しむ一番の方法は、togetherだと言われた。このロータリーのTogetherという言葉は、ロータリービジョン声明の冒頭の言葉にもなっている。
では、togetherとは何か?
together(集まる)と、どういう良いことがあるのかと考えたとき、私は、ウインストン・チャーチルの随想録に書かれた言葉を思いだした。
すなわち、ウインストン・チャーチルは、1941年、ソ連へ行き、スターリンらソ連の首脳と会談した。

ソ連の首脳:ナチスドイツから攻撃を受け、独ソ戦争が始まった。ソ連の都市が破壊され、このままでは国が維持できない。イギリスは、ドイツの兵力の半分を引き受けるべく西部戦線をつくるべきだ。
イギリスの回答:それはできない。イギリスは、ダンケルクからの奇跡の脱出は果たしたが、昨日までナチスドイツから本国が空襲され、気息奄々だ。ソ連へはアメリカから送られる軍需物資の一部を、アメリカの同意を得て送る。それで納得して、頑張ってくれ。
ソ連の首脳:それは無理だ。ドイツに攻撃されて、多くの国民が死んだ。これ以上、攻撃を受けると、国がもたない。
などと、三日間、激論をしたものの、ついに会談は決裂した。
しかし、その直後、食事会をした結果、イギリスの言い分を前提とした妥協ができ、軍事協定が成立するという奇跡が起きた。

チャーチルの言によれば、食事会は、時に、そのような雰囲気を作り出すものだよ、というだけあるが、私が思うに、Togetterは、懇親の機会になり、人と人が胸襟を開いて語り合い、肝胆相照らす関係が生まれると、奇跡が起こるということだと思う。
ロータリアンも、食事会すなわち懇親会をよく開くが、そこには、人知を超えた効果があるように思われる。

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