コラム
2020/07/15 6:51 日記をつけると、言葉を知る
2020年7月15日 公開 / 2020年7月25日更新
2020/07/15 日記をつけると、言葉を知る
日記をつけると、言葉を知ることができる。
(1)古色蒼然たる漢字も使える
たとえば澆季混濁ということばだ。
これは、2020/07/06の「何故、ロータリーのいう職業奉仕が分かりにくいのか?」を書いたときであった。
職業奉仕という言葉が生まれた時代は、ポール・ハリスも言うように、商道徳が著しく低かった。そこで、そのことを書こうと思ったが、
「商道徳が著しく低い時代であった」と書くと、いかにも現在風だ。100年前のことを書くのに適切ではない。しかも、インパクトも弱い。
そこへ、記憶の底から「ぎょうきこんだく」という言葉が浮かび出た。
あとは簡単だ。辞書を引けば漢字も分かるし正確な意味もわかる。
そこで、澆季混濁という言葉を書いたのだ。
(2)漢字と仮名の使い分けも、知る
「たとえば澆季混濁ということばだ。」を表現するのに、
「例えば澆季混濁という言葉だ。」と書くこともできた。
しかし、これでは、せっかくの「澆季混濁」が、「例」や「言葉」とい漢字の狭間で窮屈な思いをするだろう。
だったら、せっかく使う言葉だ。
その言葉だけを歌舞伎役者(漢字)にすればよい。後の漢字は黒子役(仮名)で十分だ。
かくて「たとえば澆季混濁ということばだ。」と書いた。
このような知恵を得るのも、日記を書くことの効能であろう。
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