コラム
2020/07/01 心緒乱れて糸のごとし
2020年7月2日
2020/07/01 心緒乱れて糸のごとし
本日から、我がガバナー年度が始まった。私、本日現在、満年齢76歳だが、これからの1年間、どの程度成長するか楽しみだ。と、思った瞬間、リアルタイムで、その成長の軌跡を描いてみようと思い至った。リアルタイムでその成長の軌跡を描くというのは、毎日なにかを書くということだ。
実は、本年1月にアメリカのサンディエゴであった国際協議会(ガバナーになるための関門)では、頭上から落ちてくるナイヤガラの滝さながらの、ロータリー学の教えが、わが頭脳には届かなかった。頭髪は薄いが、頭皮が厚すぎたのかもしれない。
サンディエゴでは、毎日、太田道灌の心緒(しんちょ)と同じく、わが心緒も乱れて糸のごとくなったのだ。
はたして、これから先の歩みでも、わが迷妄は晴れることはないのか?
少しは成長するのか?
今日から毎日書くことにした記録(日記)によって、それがおのずとわかるであろう。
なお、太田道灌の心緒とは、詩吟をしたことのある人なら知っていると思うが、
孤(こ)鞍(あん)雨を衝(つ)いて 茅茨(ぼうし)を叩く
少女為(ため)に遺(おく)る花一枝(いっし)
少女は言わず花語らず
英雄の心緒(しんちょ)乱れて 糸の如し
になった心緒のことだ。
もし、太田道灌が、このとき、「七重八重 花は咲けども山吹の 実の一つだになきぞ悲しき」という古歌を知っていたら、また、少女から受け取った花が山吹の花であることに気がついていたら、少女の答えが、古歌にことよせて、「蓑一つだになきぞ悲しき」というものであることが分かったはずだが、このときは、太田道灌、古歌の知識はなく、ために、その心緒乱れて糸のごとくになったもののようだ。
私が授かった膨大な量のロータリー学の教えも、基礎知識を欠いていたため、意味を解せず、心緒糸のごとく乱れてしまったのだ。
では、ガバナー年度を通じてはどうか?
太田道灌は、その日のうちに、山吹の花に秘めた暗喩を教えてくれる者がいて、心緒は晴れ渡ったようだが・・・
ということから、さて、本日、この瞬間から、私は、未踏の毎日なにかを書くという人生行路を歩むことにした。
続くのか?
続ける!
わが人生は、これからだ!
関連するコラム
- 2020/10/09 地区大会の記念事業として図書を寄贈 2020-10-14
- 2021/03/19 一流の学者と二流三流の学者 2021-03-22
- 2020/11/02 英語話者には通じない片仮名語 2020-11-02
- 2021/06/09 ロータリーの地区本部の固定化の要請 1 2021-06-10
- 2020/10/17 21世紀の職業奉仕は、リーダーシップに結実する 2020-10-19
コラムのテーマ一覧
- 時々のメモ
- コーポレートガバナンス改革
- 企業法務の勘所
- 宅建業法
- 法令満作
- コラム50選
- コロナ禍と企業法務
- 菊池捷男のガバナー日記
- 令和時代の相続法
- 改正相続法の解説
- 相続(その他篇)
- 相続(遺言篇)
- 相続(相続税篇)
- 相続(相続放棄篇)
- 相続(遺産分割篇)
- 相続(遺留分篇)
- 会社法講義
- イラストによる相続法
- 菊池と後藤の会社法
- 会社関係法
- 相続判例法理
- 事業の承継
- 不動産法(売買編まとめ)
- 不動産法(賃貸借編)
- マンション
- 債権法改正と契約実務
- 諺にして学ぶ法
- その他
- 遺言執行者の権限の明確化
- 公用文用語
- 法令用語
- 危機管理
- 大切にしたいもの
- 歴史と偉人と言葉
- 契約書
- 民法雑学
- 民法と税法
- 商取引
- 地方行政
- 建築
- 労働
- 離婚
- 著作権
- 不動産
- 交通事故
- 相続相談
カテゴリから記事を探す
菊池捷男プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。