コラム
新著 第5章 会社法の歴史
2019年12月5日
新著(概要)
第5章 会社法の歴史
歴史を知り、歴史を洞察すれば、すなわち未来が見えてくる、というのがチャーチルの信念であった。
現在の会社法や会社法の世界を理解するには、会社法の歴史を知ることが大切だ。特に、わが国の会社法を理解するには、アメリカ法の影響を受けてきている戦後の歴史を知る必要がある。
1.会社法の誕生
「会社法」という名称の法律は、2005年(平成17年)にできたのだが、それまでは1899年(明治32年)に制定された「商法」の第2編に書かれた会社に関する規律を「会社法」とよんでいた。わが国の会社法(当時の「商法」)は輸入品だ。
2.民法典論争の隠れた理由
わが国が、民法の典拠を、フランス法からドイツ法に鞍替えした理由は、表向きは“フランスは共和制で、日本の天皇制と合わないから”だとか、“日本の家父長制度に合わないから”だとされている。しかし、実際の理由は・・・・・
3.明治日本の先進性
4 アメリカ法の日本への浸透
5.ドイツ法概念とアメリカ法概念の混在
6.選択肢が増えた監査制度
7.コーポレートガバナンス改革と令和最初の会社法改正
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