弁護士と格言 口論乙駁は,コンセンサスを求める場にふさわしからず
第一 徳川家康の一生を四区分
徳川家康の一生を、大きく区分すれば、
①人質時代 (出生から桶狭間の戦いまでの十八年間)、
②織田信長との同盟時代 (本能寺の変で信長が横死するまでの二十年間)、
③豊臣秀吉への臣従時代 (関ヶ原の戦いまでの十八年間)、それに、
④天下の主時代 (臨終までの十六年間)に区分できるものと思われます。
そして、それぞれの区分の特徴を一言でいえば、
①の人質時代は、強くなければ滅びるという現実を知った時期、
②の信長との同盟時代は、強くあることと篤実に生きることこそ生きていく道と悟った時期、
③の秀吉への臣従時代は、知見と経綸を磨いた時期、
④の天下の主時代は、日本の政治を行い人材を育てた時期、
になると思われます。
以下、この四つに分けた時代区分に従い、それぞれの時代に、家康は、何を、どのようにして学び、成長していったかという成長の軌跡を、眺めてみたいと思います。