公用文用語 「等」と書くか「など」と書くか?
文科省の平成23年3月31日付「用字用語の表記例」には、次の語について、漢字で書く場合と仮名で書く場合があることが示されています。
併せて 用例:「併せて支給する」
あわせて・・・接続詞の場合
言う 用例:「お世辞を言う」
いう 用例:「Aさんという人」
いただく 用例:「見ていただく」
係る〈かかる〉 用例:標記に係る・・・」
関わる 用例:「命に関わる」
かかわらず (×拘わらず)
下さい 用例:「資料を下さい」
ください 用例:「話してください」
来る 用例:「人が来る」
くる 用例:「寒くなってくる」
更に 用例:「更に検討する」
さらに・・・(接)
従う 用例:「法律に従う」
したがって・・・(接)
度〈たび〉 用例:「度重なる依頼」
一たび 一度(×)
付ける 用例:「身に付ける」
つける 用例:「駆けつける」
着ける 用例:「衣服を身に着ける」
出来 用例:「出来がよい」
できる 出来る(×)
通して 「~を通して」
通り 用例:「青葉通り」
とおり 用例:「次のとおり」
時 用例:「時の流れ」
とき 用例:「困ったときには」
共に 用例:「父と共に行く」
ともに 用例:「技能を高めるとともに」
程 用例:「程なく」
~ほど 用例:「1時間ほど」
見る 用例:「絵を見る」
みる 用例:「試してみる」
最も 最も:「最も高い山」
もっとも 用例:「もっともな御意見」
良い 用例:「成績が良い」
善い 用例:「善い行い」
よい 用例:「連絡してよい」
なお、その違いやルールについては、拙著「公用文と法令に学ぶ漢字と仮名使い分けの法則~漢字は歌舞伎役者、仮名は黒子」(山陽新聞社発行)で解説しています。