年月を経ると,感じ方が変わる例
司馬遷は,今から2100年も前の中国に生きた歴史家ですが,若年の頃から,実によく,中国大陸を旅しております。その観察眼は,実に鋭く,「地理は風土を生み出し,風土は人をつくる」という言葉を残しています。
彼は,
華南地方は,土地広く,その割に人口は少なく,穀物,水産物に恵まれ,飢饉の心配がないため,人は,貯蓄をしないので,富豪は少ない。
一方,華北地方は,黄土地帯なので土地少なく,その割に人口が多いうえ,しばしば洪水と旱魃の被害に見舞われるため,人はそれに備え貯蓄に励み,商業活動が盛んになり,富豪が生まれやすい。
といっております。
歴史家の目で見て,厳しい環境下に住む者の方が富豪が多いという現実は,私たちに多くのことを教えてくれるように思えます。
最近,若い弁護士の結婚式に,2度,出席しましたが,一人はインハウスローヤーの結婚式,もう一人は独立開業直後の弁護士です。
この結婚式で感じたことは,当人等の輝きはいうまでもないことながら,列席の仲間たちの綺麗さです。
男女とも,実にきれいな顔立ちの人が多かったのです。
今,弁護士の世界は,弁護士数の激増,裁判所受理事件数の減少,したがって,仕事の減少という,逆風下にありますが,このような時代だからでしょうか,かえって,顔立ちの綺麗な弁護士が多くなってきている感じがいたします。
その綺麗な顔立ちの弁護士たちが,これからどのような社会を築いていくのか?楽しみです。
かつての少なすぎる弁護士数の時代の弁護士とは,集団としても,個人としても,異質の弁護士像を作り上げてくれるものと思われます。