公用文用語 もと(「下」と「元」と「基」)の使い分け
1,連体詞(名詞。代名詞を修飾する言葉のうち活用のないもの)
「公用文における漢字使用等について」別紙1(2)イでは「明くる 大きな 来る 去る 小さな 我が(国)」が例として挙げられています。
2,接頭語に続く言葉が漢字の場合の接頭語
「公用文における漢字使用等について」別紙1(2)ウは,「御案内(御+案内) 御挨拶(御+挨拶)」を採り上げていますが,他にも,「御連絡 御通知 御出席 御欠席 御準備 御挨拶」などがあります。
接頭語に続く語に平仮名があるときは,接頭語も平仮名で書きます。
例えば「お願い」「お忙しい」です。
なお,接尾語は,平仮名で書きます。
「私ども 小さめ ごと」
3,会員宛て
なお,「宛先」の熟語のある「宛」は,「宛」という漢字に意味が働いていますので,「会員あて」ではなく,「会員宛て」という複合名詞の造語成分として,漢字で書くことになっています。ですから,この「宛て」は接尾語ではありません。
4,「 ~に当たって ~宛て ~に係る ~(し)得る ~付け ~の上 ~の中 ~の下(もと)~の都度 ~頃」は漢字。ただし,「~のうち」は平仮名
5,間違いやすい漢字と平仮名使用
(1)毎を「ごと」とは読めない。常用漢字表に読みがないため。また,接尾語でもあるので「日ごとに」と書くところを「日毎」とは書けない。
(2)「於」や「迄」も常用漢字表の「おいて」や「まで」の読みはないので平仮名で書く。
(3)「出来る」は,可能であるというの動詞なので,能力があることをいう場合や完成することを意味する場合の動詞は平仮名で書く。例えば「仕事ができる」「やっと宿題ができた」
ただし,名詞として使う場合は,「出来高や」「出来がいい」は使われる。また,「出来上がる」は,漢字で書かれます。