公用文用語 もと(「下」と「元」と「基」)の使い分け
1,さく(裂く・割く)
① 裂く
意味: もともと一つのものを切り離すこと
用例: 生木を裂く・引き裂く・絹を裂くような悲鳴
熟語: 分裂・四分五裂・七花八裂・支離滅裂・分裂
② 割く
意味: 分割すること
用例: 領土を割く・時間を割く・人手を割く・魚の腹を割く
熟語: 分割・割愛・割腹・割合
Q :夫婦の仲を「さく」のは、「裂く」か「割く」か?
A :夫婦を一体と見、「裂く」が正解。「生木を裂く」と同じ。
2,さらに(更に・さらに)
① 更に
意味:その上に、という意味
用例:(副詞として使う場合)事態は更に悪くなった。反省することは更にない。雨が更に降ってきた
② さらに
意味:更にと同じ
用例:(接続詞として使う場合)・・・
「などと、君には、いろいろ注意をしてきた。
さらに、君には、次のことも言っておきたい。
*副詞は漢字、接続詞は仮名の原則
3,じき(時期・時機)
① 時期
意味:一定の時又は一定の区切られた期間のこと
用例:時期が早い・入学の時期・時期がかさなる・時期が来れば分かる
熟語:時期尚早
② 時季
意味:潮時とかチャンスを意味する言葉
用例:時機を見て行動する・時機を失うな
熟語:時機到来
③ 類語:時宜
意味:時がちょうどよいこと。適当な時期・状況
用例:時宜に適った企画だ・時宜を得た発言