クイーン・エリザベス号乗船記④ ドレスコード
本連載コラムの2で、ある司法修習生から、インハウスローヤーとして企業に就職することについて、アドバイスを求められたことを書きましたが、つい先日、同司法修習生から、ある企業にインハウスローヤーとして採用していただける内定の知らせがあったと報告がありました。
私は、同司法修習生を祝福すると共に、私自身もインハウスローヤーについて学びたいので、今後いろいろ教えて欲しいと頼みました。
同じ日、私が顧問をしている会社の幹部が、法律相談に来たとき、彼に、彼の会社もインハウスローヤーを是非採用すべきだと言って、そのメリットを種々説明しましたところ、納得し、帰社したら、必ず、社長を説得して、インハウスローヤーを雇用するようにしたい、と語ったものです。
企業が、法人が、自治体が、ひとたびインハウスローヤーを雇用するに至ったときは、そのメリットの大きさに驚くようになると思います。
そうすれば、既存の法律事務所も安閑としてはいられなくなるでしょう。力のない法律事務所は、顧問弁護士契約を解約されることも覚悟しておかなければなりません。法律事務所に、本当のプロの力が求められる時代が到来したのです。