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コラム
披露宴での 「ご両親の敬称」
2015年8月12日 公開 / 2015年8月13日更新
披露宴の結びに 「両家代表謝辞」 として、多くは新郎のお父様からお礼の言葉があります。
この時、司会者はこの 「お父さん」 をどう紹介したらいいでしょう?
これは、司会者の中でも意見が分かれるところで、
私自身あるホテルの支配人から 「両親に敬称はいらない」 と言われたことがあります。
✕ 「新郎の父、鈴木一郎より挨拶があります」
これは、つまり
「司会者は、新郎新婦側の立場にあるから、身内である父親に敬称を付ける必要はない」
という考え方から出た言い方だと思います。
確かに、企業の周年パーティーなどで、主催者の代表が挨拶をする場合、司会者は
○ 「弊社 代表取締役 △△△△より、ご挨拶申し上げます」
と、会社側の立場に立って、たとえそれが社長であっても、敬称を略して紹介します。
しかし披露宴の場合、新郎新婦の両親は、お客様を招待する 「主催者」 側ではありますが、
同時に、「祝福される」 側であり、「もう一つの主役」 でもあります。
ですから、司会者がその 「もう一つの主役」 を呼び捨てにするのは NG です。
○ 「新郎のお父様、鈴木一郎様よりご挨拶がございます」
と、敬称を付けて呼ぶのが自然であり、礼儀にかなっているといえるでしょう。
「敬語」 や 「敬称」 の使い方は、一見難しそうに見えますが、
大事なのは、「そこがどういう場面か」 ということ。
同じお祝いの席であっても 「会社のパーティー」 と 「結婚披露宴」 は違う。
そうとらえれば、そんなに難しいことはないと思います。
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