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コラム

「忌み言葉」   おめでたい席での 言葉のマナー

2015年7月7日

テーマ:言葉のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

日本には昔から 「おめでたい席では縁起の悪い言葉を嫌う」 という風習があります。
これが 「忌み言葉」 です。

最近では 「昔ほど気にしなくなった」 という人もいるようですが、
そういった 「忌み言葉」 は、使わないに越したことはありません。

どんな言葉が 「忌み言葉」 なのか。そしてどんな風に言い換えればいいか。
今週は、「おめでたい席での言葉のマナー」 を紹介します。

「お立ち下さい」 ⇒ 「ご起立ください」

例えば、披露宴で司会者がお客様に起立を促す場合 「お立ち下さい」 とは言いません。
「立つ」 は 「絶つ」 「断つ」 につながり、「縁を絶つ・断つ」 つまり 「離婚」 を連想させるからです。
そこで 「ご起立ください」 と言い換えるわけです。


「終わらせて頂きます」 ⇒ 「お開きとさせて頂きます」

披露宴の終了を告げる時も 「終わらせて頂きます」 とは言いません。
「終わり」 が 「愛の終わり」 すなわち 「離婚」 を連想させるからです。
そこで 「お開きにさせて頂きます」 というわけです。
ちなみに、披露宴の式次第には、「おひらき」 が 「御披良喜」 と書かれています。


「最後に」 ⇒ 「結びに」

この頃では、祝辞をなさるお客様も、よく心得ていらっしゃるようですが、
それでもまだ時々、祝辞の最後にまさしく 「最後に」 「終わりに」 と言う方がいらして、
思わずドキリとします。

特に 「最後」 は 「最期」 (死に際) と同じ 「発音」 ですので、
「結びに」 (言葉を結ぶ・縁を結ぶ) に言い換えることをお勧めします。

「忌み言葉」 を使わないようにと意識し過ぎて、しどろもどろになってしまうのも困りますが、
どんな言葉が 「忌み言葉」 なのかを知っているかいないかだけでも、随分違ってくると思います。
ぜひ参考にして下さい!!



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この記事を書いたプロ

長野淳子

生きた言葉のプロ

長野淳子(ステージ・アップ)

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