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「大崎市統計調査員協議会」 の研修会で 講師を務めました。

2024年3月21日 公開 / 2024年3月23日更新

テーマ:講演会・セミナー・講座

コラムカテゴリ:スクール・習い事

先日「大崎市 統計調査員協議会」 の研修会で、講師をさせて頂きました。


「統計調査員」について
管轄である「総務省」のホームページに、次のように書かれています。

統計は「揺れる社会の揺るがぬ指標」です。
「統計調査員」は、その「揺るがぬ指標」を作るために 国が行う
「統計調査」の第一線で活躍していただく方々です。


具体的には、
国勢調査・労働力調査・家計調査・工業統計調査・商業統計調査 などの「調査票」を、
調査対象である世帯や事業所などに「配布」し、その趣旨や内容について「説明」を行い、
記入された調査票を「回収」し、その「点検・整理」などを行います。

統計調査の対象となる方々は、多くの場合、統計調査員が訪問して初めて、
自分が調査対象になっていることや、調査の内容について知ることになります。

このため、調査対象の方々の中には、その調査について知らなかったり、
仕事が忙しかったりなどで、統計調査に協力して頂くことが難しいことがあります。

2025年は、5年に1度の「国勢調査」が実施されます。
今、担当部署は頭を抱えています。その理由は「調査員の不足」です。
この分だと、役所の人も調査に駆り出されるかもしれない。そういう状況です。

実際、「統計調査員」という仕事は、大変な仕事だと思います。
統計調査員の多くが10年以上されているベテランの方々ですが、その多くの方が、

「以前は、こんなに苦労しませんでした!」
「本当に調査のやりにくい時代になりました!」
といいます。

その原因は「共働き」「個人情報保護法」「オレオレ詐欺」
それに加えて、ここ数年は「コロナ」が拍車をかけました。

「共働き」で、多くの世帯が 「日中留守」 在宅していても 「居留守」 を使われる。
やっと話せてもまさしく敷居は高く、インターンホン越しに 「断られてしまう」

「急に来られてもねえ、今忙しいのよ~」
「統計調査って何? いったい何に使うの?」
「個人情報だから、教えたくない!」
「あなた、本当に統計調査の人?」
「調査員証なんて、いくらでも偽造できるでしょ!」


調査対象が隣近所の顔見知りで、普段からお付き合いがあれば、まだ受け入れやすいでしょうが
そのほとんどは「初対面」で、ましてや「調査」となれば、やはり相手は構えます。

何せ、今の世の中本当に物騒で、この頃の「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」は、
ご丁寧にも自宅に、通帳や印鑑やカードや現金を受け取りに来ますから、全く困ったものです。
そうした状況の中を「調査員」の方々は、1件1件訪問するわけですから、本当に大変です!


そこで今回は、   

『調査訪問時における コミュニケーション・マナー』 と題して、
「どうしたら初対面の相手に、快く受け入れてもらえるか」についてお話をしました。


前半60分は「表情」と「話し方」について

● あなたの「第一印象」は 6秒で決まる!
● カメラ付き「インターホン」に気を付けて!
●「マスク」の上の「目は口ほどにものを言う」
●「マスク」をつけての話し方


後半60分は「言葉遣い」について

●「挨拶」と「名のり」のポイント
● 相手の身になって想像してみよう!
● 受け入れてもらうための「魔法の言葉」
● 自分なりの「言葉」を準備しよう!


更に、
● 「声」 の質や速さ・ボリューム・口調など
● 「挨拶」 の意味と、仕方
● 「わかりやすく話すテクニック」 や 「気遣いを感じさせる話し方」
など、訪問先での 「言葉づかい」 や 「話し方」 について
二人ひと組になって、お互いに言葉を掛け合っていただきました。


当日は、大崎市の統計調査員、男女合わせて60名 近くの方が参加して下さいました。
そのほとんどが 10年以上、中には 30年以上の大ベテラン の方もいらっしゃいましたが、
皆さんとても熱心に参加して下さって、本当にあっという間の2時間でした。


いつも申し上げることですが、私が皆さんにお伝えできることは「ヒント」です。
そのほとんどが「当たり前のこと」「些細なこと」です。

しかし、その当たり前のことが、些細なことが、実は結構難しい。
頭でわかっていることと、実際にできることには、差があるからです。


そうした「些細なこと」を、実際に行動に移してみることによって、
対象者とコミュニケーションがきちんととれるようになり、

「寒い中、お世話様です!」
「調査員の方も大変ですね!」
「一日何軒回られるんですか?」
「気を付けて頑張ってくださいね!」
「ありがとうございます!」


そんな風に言われたら、うれしいですね!!


研修会終了後、参加して下さった方から、

● 「表情の重要性を確認できた」
● 「訪問して上手くいったこと、失敗したことを裏付けるお話を頂き、参考になりました」
● 「調査員1年生なので、とても助かりました」
● 「二人ひと組での実践が大変役に立ったと思います」
● 「また研修をお願いします!」
● 「長年やってきましたが、大変勉強になりました!」
● 「実践してみて、自分の声が小さいことを改めて知りました」
● 「今日の内容を、早速調査に生かしたいと思います」
● 「統計調査員の気持ちに添ったお話だったと思います。ありがとうございました!」
● 「笑顔の大切さや、相手の気持ちに寄り添う「魔法の言葉」が印象的でした」
● 「調査員の枠を超えた、人間関係に役立つ情報でした!楽しく学べました」
● 「内容の濃い研修会だった」
● 「話の仕方がわかりやすくて、とてもよかった」
● 「自分なりの方法が間違っていなかったことが確認できてよかった」
● 「自分なりの言葉を、改めて見直したいと思いました」
● 「講師の選定がとてもよかった!」
● 「若い調査員の方たちにも、是非参加してもらいたいと思った」
● 「コミュニケーションの大切さを改めて感じました」
● 「長年調査員をやってきましたが、初心に返ることの大切さを改めて考えさせられました」
● 「これからもこうした勉強会を開いていただきたいです」

などの感想を頂きました。


大崎市総務部の皆様、そしてご参加いただきました調査員の皆様、ありがとうございました。
どうぞこれからもすてきな笑顔で、ますますご活躍下さいませ!!

この記事を書いたプロ

長野淳子

生きた言葉のプロ

長野淳子(ステージ・アップ)

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