マイベストプロ宮城

コラム

お祝いの言葉は 現在形で!!

2016年2月19日 公開 / 2021年2月21日更新

テーマ:言葉のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

先日司会をさせて頂いた披露宴で、祝辞のお客様が
「本日は誠におめでとうございました」 と結んだのを聞いて、強い違和感を覚えました。

「おめでとうございました」 は、祝福する事柄を 「過去のこと」 として示すことになり、
現在の祝福の気持ちを示すには、不自然な表現です。

「感謝」 や 「謝罪」 では、
「先日は、ありがとうございました」 「この間は、すみませんでした」 のように、
「過去の事柄」 に対して、今も感謝や謝罪の気持ちを持っていることを示しますが、
「祝福」 の場合、祝福すべき事柄は 「過去の事柄」 ではありません。

ですから、
「本日は誠におめでとうございました」 と 「過去形」 で言うと
めでたい状態が、すでに過去のことであるような 「違和感」 を与えてしまうのです。

新郎新婦にとって、新たな人生のスタートを迎えた日を、
「過去の事柄」 にされてしまっては、何とも悲しいことです。
二人にとっては、これから夫婦としてスタートする 「嬉しい晴れの日」 なのですから。

「本日は、誠におめでとうございます!!」

祝福の気持ちは 「未来に向けて」 届けたいものですね。



ステージ・アップの 「最新情報」 はこちら http://www.stage-up.info/cat6/6-1.php
長野淳子の 「ブログ」 はこちら http://www.stage-up.info/person/cat1/post-244.php

この記事を書いたプロ

長野淳子

生きた言葉のプロ

長野淳子(ステージ・アップ)

Share

関連するコラム

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ宮城
  3. 宮城のビジネス
  4. 宮城の人材育成・社員研修
  5. 長野淳子
  6. コラム一覧
  7. お祝いの言葉は 現在形で!!

© My Best Pro