ハイヒールの功罪

2014年3月23日公開 / 2014年7月17日更新

テーマ：足と靴

コラムカテゴリ：くらし

女性なら一度は履いてみたいと思われる靴は「ハイヒール」でしょうか？
ヒール高が7cm以上のピンヒールやウェッジヒールを履けば、背が高くなり、足が長くなったように見えます。
女性にとっても多くの男性にとっても、女性らしさの象徴のような姿なのかもしれません・・・。

しかしハイヒールには、その美しさの陰に隠れて、足や体の健康に対する多くのリスクが存在します。
カカトを持ち上げたまま、つま先立ちの姿勢を保たなくてはならず、前かがみにならないように腰と背骨を使って上体をまっすぐに立て直し続けなければなりません。

その負担は腰痛の原因になりかねません。
また、つま先立ちの姿勢を長く続けると、脹脛（ふくらはぎ）の筋肉が伸び難くなる恐れがあります。

そして、最大のリスクが「外反母趾」や「モートン病」を発症する原因になるということでしょう。

　　　
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ここで小話を一つ・・・
ある貴婦人が高級な婦人靴専門店を訪れます。

「ため息が出るほど美しいデザインのハイヒールで、絶対に足が痛くならない靴が欲しいのだけれど・・・。」
すると店の主人が頷きながら「もちろん、ご希望に叶う最高のハイヒールをご提供しましょう。」と言います。
「まあ、本当？　早く見せてちょうだい。」と貴婦人。
間もなく、店の主人は美しいデザインが施された靴箱を持ってきました。
「さあ、これが絶対に足が痛くならない究極のハイヒールでございます。」と、重々しく靴箱を開けて、中から1足のハイヒールを差し出します。

「まあ、素敵なデザインだこと・・・。これが絶対に足が痛くならないハイヒールなのね・・・。」うっとりと見つめる貴婦人。
すると、店の主人が静かに言い出します。
「但し、一つだけ条件があります。宇宙で履いて下さい。」
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全体重を支え、足首を支える足にとって、その負担を増大するリスクがあるハイヒールを快適に履くには、無重力にすれば良いというウィットに富んだ小話でした。

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