コラム
安全靴で外反母趾や内反小指になる?
2012年1月22日 公開 / 2014年7月17日更新
安全靴は靴のつま先に足指を保護するためのつま先芯(鉄製や硬質プラスティック製)を被せて作られています。
主に工場や建設現場等で足先を重量物から守るために使用される職域シューズです。
最近はスニーカーのようなデザインの革製や合成皮革製、キャンバス素材のもの等があります。
運送会社のドライバーさん達が履いているのも安全靴です。
安全靴は見た目よりもさらに靴先の容積が少ないのが一般的です。
その理由は、靴先に厚みのあるつま先芯を入れなければならない構造で作られているからです。
下の写真の①が健康靴とそのインソールで②が安全靴とそのインソールです。
②の安全靴はつま先の素材を切り取って、白い硬質プラスティックを剥き出しにしています。
靴もインソールも安全靴を基準として赤いラインでつま先の幅を比較してみました。
明らかに安全靴の方がつま先の幅が狭いのがお分かり頂けると思います。
安全靴は多くの場合、足の親指や小指が足先を重量物から保護するつま先芯ですぼめられてしまいます。
足指がつま先芯で圧迫されてしまうので、つま先の細いパンプスを履いているような状態になってしまうのです。
狭いつま先芯に囲まれて、親指は外反し小指は内反してしまうのです。
別の意味で足先を痛めてしまう結果になります。
また、足指が踏ん張る力を失うことによって、安全靴を履いて立ち仕事をする方の体のバランスを崩す結果になり、膝や腰のトラブルに悩まされる方も多いようです。
安全靴を選ぶ際には、つま先の広いデザインの靴、つま先の厚みのあるデザインの靴を選択し、通常の靴のサイズより大きめのものを選ぶ必要がありそうです。
もちろん、靴紐やマジックベルトをしっかりと締めて履くように心がける必要もあります。
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