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小黒健二

足の健康を守る“足と靴のアドバイザー”

小黒健二(おぐろけんじ) / シューフィッター

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コラム

とある「リウマチ」の方の相談

2011年5月9日 公開 / 2014年7月17日更新

テーマ:足と靴

コラムカテゴリ:くらし

当店を訪れる方の約1割弱が「リウマチ」による足のトラブルで悩んでおられる方です。
昨日もご夫婦でご来店いただいた奥様の方が、リウマチによる足の痛みと靴で悩んでおられました。
TVでも宣伝されている某有名メーカーのウォーキングシューズをお履きでしたが、サイドファスナーを開けっ放しにして履いておられます。
その理由は「足指に変形があるし、足首も痛いので、ファスナーを締めると履けないんです」とのこと。
つまり、ファスナーを開けていなければ、足が靴に入らないということなのです。

さらに驚いたことには、その靴の中には病院で作った足底板(インソール)が挿入されているのでした。
おまけにもう一つ驚くことがありました。それは、ビニール袋の中からもう1足の靴を取り出されて、「この靴は買ったばかりのドイツ製の靴で、病院で新しい足底板(インソール)を作ってもらったのですが、痛くて重くて履けないんです・・・」とのこと。
ドイツ製の靴といっても、某有名メーカーのトレッキングタイプの靴でした。しかも、靴のサイズはその方の実際の足のサイズより1.5cm大きいものでした。
その方曰く、「この靴を病院に持って行って、この靴に合わせて足底板(インソール)を作ってもらったんですが、履けなくて困っているのです・・・」

経緯を整理すると、この方は「リウマチ」を発症されて、手や足の関節に変形が起こり、その痛みに悩んでおられます。
手には、親指の痛みを軽減するための固定装具(ブレース)を両手に付けておられます。
足指の変形や足首の変形、それに伴う痛みを軽減するために、足底板(インソール)も作られました。
病院で、「まだ、靴を作るほどの状態ではないから、足底板(インソール)を作るといいですよ」とのアドバイスを受け、作ってもらうことにしたそうです。

結論から申し上げれば、「靴」が問題の根本的原因でした。
確かに病院で作る「靴型装具」の基準に則れば、足底板(インソール)で対処できるケースとの判断になるのでしょう。
けれども、一般の靴店で既成靴を購入するには厳しい足の状態です。そして、その購入の判断は、基準や目安がよく分からないままに、患者さん自身か靴店側に委ねられてしまうのです。

最終的には、当店オリジナルの「リウマチの方」が履くことをあらかじめ考慮した特殊な健康靴(つま先の容積を充分に確保して、ロングカウンターで足首を支え、強めのロッカーソールで足関節に負担なく軽く歩ける設計)に、病院で作った足底板(インソール)を調整し直して履いていただくことにしました。
「あら、嘘みたい、楽に歩ける」と奥様。「ここに来るまでの歩き方とはまるっきり違う!アハハハハ・・・」とご主人。
喜んで頂けて嬉しいです。



 「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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