コラム
外反母趾の問題点:その2
2011年3月30日 公開 / 2014年7月17日更新
外反母趾になっている子供の足を観察すると、足首が体の内側に倒れこんでいるケースが多く見られます。
この現象は踵骨外反(しょうこつがいはん)と呼ばれ、足首が内くるぶし側に捩れることで、土踏まずを形成する足の内側に荷重が掛かり続け、扁平足やX脚の原因にもなるのです。
また、足の親指や親指の付け根の関節にも大きな負担を掛けますので、靴の選択や履き方によっては成長期の子供たちの足に外反母趾が発生する原因になっているとも考えられます。
小学校高学年から中学、高校生くらいの女子に外反母趾が多く見受けられるようになっていますが、そのほとんどの子が踵骨外反(しょうこつがいはん)になっていました。
足の親指が脚を支える力を低下させるから足首が内側に倒れこむのか、足首が内側に倒れこんで足の親指に負担を掛けるから外反母趾になるのか、おそらく、お互いが関連しながら成長期の足の骨格形成に影響しているのだと思います。
成人の外反母趾の方を調べると、子供ほど圧倒的ではありませんが、やはり踵骨外反(しょうこつがいはん)が半数以上を占めると思われます。
このことから、足首を形成する足骨格の歪みを正すことが、外反母趾の改善のための一助になるのは明らかです。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/
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