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コラム

不妊治療、保険適用の「43歳の壁」見直さず 

2024年1月31日

テーマ:妊活・不妊漢方相談

コラムカテゴリ:医療・病院

政府は、2024年6月の診療報酬改定で、不妊治療に公的医療保険を適用する条件である女性の年齢制限を見直さない方針を固めました。

不妊治療は少子化対策の一環として、2022年4月から保険適用の範囲が大幅に拡大されています。
女性の年齢制限は治療開始時点で「43歳未満」
体外受精の回数制限は、「女性が40歳未満の場合は子ども1人に対して最大6回まで」「40~43歳未満の場合は最大で3回まで」
となっています。
43歳を超えると体外受精の成功率は1周期あたり5%以下に下がり、1周期あたりの妊娠率は体外受精と自然妊娠でほぼ変わらなくなります。

思ってるより難しい、40代の妊娠

晩婚化の影響で、メディア等で高齢出産した芸能人が話題になったり、周りでも40歳以上の人が赤ちゃんを授かったという話を聞いた方も少なくないと思います。
しかし、1周期当たりの自然妊娠率は、40歳で5%、45歳では1%です。
1周期当たりの妊娠率が5%であれば、1年を通すと36%の人は妊娠します。
36%妊娠できると聞くと、そこまで低く感じないかもしれませんが、1年妊活を続けても7割近い人は妊娠に至らないことになります。

33歳以降は体外受精の成績も下がり続ける

意外に思われるかもしれませんが、体外受精の成績は33歳から下がり始めます。
治療あたりの生産率(※)でみると、32歳ぐらいまではほぼ一定で、約20%の生産率がありますが、33歳より徐々に下降し、37歳からは下降率も急激となっています。
39歳では1周期あたりの生産率は11.5%ですが、40歳では9.3%、44歳で1.8%と40歳を超えると体外受精でもかなり厳しくなります。
※赤ちゃんが生まれる確率

不妊治療では、精子と卵子の距離を縮める、受精卵をつくるというプロセスは補助できますが、卵子の質や着床といった部分はその人次第です。
さつま薬局は40代の体外受精と漢方の併用での妊娠例も多く、治療が上手くいくように体づくりのお手伝いをしています。
症例をご覧になり気になった方はお気軽にご相談ください。
さつま薬局 40代妊娠例

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