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上村徳郎(うえむらとくろう) / 内科・腎臓内科医

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コラム

むくみ解消④ 薬物治療

2021年12月14日 公開 / 2022年10月9日更新

テーマ:むくみ

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 美脚

原因となるホルモン

特発性浮腫の患者さんでは血圧調整に関するホルモンが上昇しており、この血圧調整に関する仕組み(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)がむくみにも関連していると考えられています。

利尿薬の選択

むくみ解消①から③の方法で浮腫のコントロールができない場合には薬物療法が試みられます。特発性浮腫の原因として血圧調整に関する仕組み(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)が関連していると考えられることから、この仕組みをブロックするアルドステロン拮抗薬のスピロノラクトンが第一選択薬となります。この利尿薬の効果は臥位(横になっているとき)で最大効果が得られるため、夜の服用が望ましいとされています(ただし夜間にトイレに行きたくなるので不眠に注意が必要です)。
錠剤
ループ利尿薬(ラシックス、ダイアートなど)はむくみによく使われ、一時的には改善するのですが長期間の使用により血圧調整に関するホルモンが上昇して、結果的に浮腫が悪化しますので原則として使用は避けるべきです。

むくみを早くとりたいため、短期間で効果がでるループ利尿薬を選択しがちですが、実際にはスピロノラクトンが第一選択となります。むくみの原因をきちんと考えて治療しないと、逆に悪化したり、長期化するため注意が必要です。
むくみの原因を調べ、生活習慣の改善や日常的にできる工夫をしましょう。それでもむくみが減らないときは医療機関を受診して薬物療法を検討してもらいましょう。

診察室

特発性浮腫(解説/特集)
診断と治療 (0370-999X)104巻8号 Page1029-1033(2016.08)

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