適切な食事は病気の予防につながる（1/3）

体の栄養状態を分析し、毎日の生活習慣についてアドバイス

　「なんとなく調子が悪いけど、たぶん大丈夫」などと、体が発するサインを見逃していませんか。

　JR指宿駅前にある「上村内科クリニック」院長の上村徳郎さんは、生活習慣病の予防に力を入れています。上村さんの専門は、内科および腎臓内科。腎臓の機能が低下した腎不全に対する透析療法で実績があります。

　「腎臓疾患は、生活習慣病と深く関わっています。治療にあたるうちに、生活習慣の改善は病気の有無に関わらず必要ではないか。そして病気にならないための予防と、健康への意識をもっと高めたいと思うようになりました」と話します。

　特に、何かしら不調のある人には食生活の見直しを勧めています。「食生活の乱れや栄養の不足は、体調不良や病気の原因となります。少しでも改善できれば、なんとなくの不調や病気の予防・改善につながります」

　上村さんのもとでは、加齢に伴って起こるさまざまな症状の治療や、運動や生活のパフォーマンス向上を目指す「抗加齢医学」を取り入れ、栄養療法（一部保険適用外）を行っています。症状や血液検査から、体内の栄養状態を分析。食事の傾向や足りない栄養素を見ることができるとか。「男女ともに亜鉛、女性では鉄分やビタミンDが不足している人が多いですね」

　検査結果に基づき、不足している栄養素を補う食事法や、必要に応じてサプリメントの利用を提案。性別や年齢、体質など一人一人に合わせたアドバイスを行います。

　「必要な栄養素は一人一人異なります。十分に摂取できると、仕事やスポーツのパフォーマンスが向上する、見た目の若々しさにもつながるなど、病気の予防以外にも良い影響が期待できます」

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