漢方で不妊治療することのメリットは自然に妊娠しやすい体づくりができること

2015年9月8日公開 / 2018年2月10日更新

テーマ：病院での不妊治療に併せた漢方薬

コラムカテゴリ：医療・病院

コラムキーワード：東洋医学

《漢方理論の基本＝陰陽五行》

体に備わる自然なリズムとは？漢方で導く方法とは？

体のリズムやバランスがとれている状態の女性であれば、妊娠できる可能性を持っています。
しかし、ストレスや体調不良によりそれらのバランスが崩れてしまうと、妊娠しづらい体になってしまいます。
それでは、バランスのとれた体のリズムとはどのような状態なのでしょうか？

東洋医学では、人間の体バランスを6つの臓器（六臓六腑）で表しています。肝・心・脾・肺・腎・心包が正常に保たれて初めて「健康」な状態と表現できます。

六臓六腑の中でも、女性に最も重要であると考えるのが、腎の状態です。漢方薬で腎を健康にしていくこと。すなわち、漢方を通じての体作りが大切だということです。

腎を健康にしていくことで、卵巣や卵子の老化防止を期待できます。人工授精や排卵誘発治療といった西洋医学を取り入れる際に、漢方を取り入れることで、生理周期の正常化や子宮の健康状態を高めるメリットがあります。

妊娠を望むのであれば、妊娠することに重点をおく前に、妊娠するために体を健康に保つことがとても大切です。

漢方薬を取り入れて妊娠体質へ

漢方療法の一番のメリットは、自然に症状が緩和することです。治療をしているというストレスを強く感じることなく、「気がついたら良くなっていた」「気がついたら妊娠しやすい状態になっていた」という風に、治療する側がつらい思いをすることなく続けられるということです。

体のバランスを整える際に、ストレスや不安を感じていては、ほとんど効果は期待できないでしょう。漢方では、体全体の声に耳を傾け、その人の悩みの根源を回復することを目指しているので、自分だけの治療法が手に入るというイメージです。

自分に合う方法で治療をすることは、本当の自分らしさを呼び戻し、本来の健康な体を呼び戻すことに繋がります。健康な体ができあがると、自然と妊娠できる体へと整っていきます。妊娠そのものが奇跡的なことなので、自分に合った治療法を選んでいくことが妊娠への道と言えるでしょう。

漢方で健康な自分を手に入れよう！

不妊治療の一環で漢方を飲み始める方の大半が、不妊以外で悩んでいた症状（冷え性・肩こり・生理痛など）まで緩和したという結果が報告されています。

これは、体全体を捉えて体質改善を行う「漢方ならでは」の効果があるからといわれています。
病院ではうまく説明できないようなつらい症状がある方は、漢方を試してみることをおすすめします。

漢方は、不妊治療で取り入れられているのはもちろんですが、未病の改善にも高い効果が期待ができる療法だと考えられています。

健康管理の一環として、漢方を続ける方も多くいらっしゃいます。自然の生薬で健やかな体づくりをしましょう。