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佐藤宣幸

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佐藤宣幸(さとうのぶゆき) / 薬剤師

有限会社 すみれ漢方施薬院薬局

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コラム

疲れやすくめまいがする人の生理痛・生理不順には当帰芍薬散

2015年9月10日 公開 / 2016年12月7日更新

テーマ:病院での不妊治療に併せた漢方薬

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: めまい 原因

当帰芍薬散のパワー


婦宝当帰膠 子宝 

古くより、女性に多く使われている漢方の一つ「当帰芍薬散」。主に、虚弱体質や冷え性、貧血、めまいといった女性特有の症状に効果があると言われています。

生理痛といった婦人科系の症状はもちろんですが、肩こりや腰痛といった痛みの症状に対しても効果的です。

また、産後の母親が体調回復の一環として漢方を服用することも珍しくなく「授乳に悪影響はないか」と心配されがちですが、当帰芍薬散は赤ちゃんへの悪影響もほとんどないとされています。

漢方には、体に吸収されるまでに時間を要するという特徴があります。もし授乳への影響が心配であれば、服用後2~3時間の間であれば体内吸収前であるため、この時間帯に授乳するのもいいでしょう。

また、当帰芍薬散は冷え性にアプローチする成分が含まれるため、産後のお母さんはもちろん女性に適した漢方だと考えます。血行不良などを引き起こす冷え性などは、婦人科系の病を引き起こす原因とされています。
漢方を取り入れることで、血行を促進し体の循環機能を改善していきます。血液循環が上手くいくと、むくみや生理不順といった症状の緩和も期待できます。

当帰芍薬散でリラックスして生理中を快適に!


漢方を用いることで、血液の流れを良くする効果、リラックス効果、体を温める効果、熱を吸収する効果、余分な水分を排除する効果が期待できるので、女性の方にはおススメしたいと思います。

漢方は体全体の不調を整えることができるので、日常のストレスから開放される手助けになるでしょう。漢方は、体への吸収もゆっくりで、比較的即効性はありません。じんわり効いてくるというイメージです。

症状そのものをピンポイントで治すのではなく、現れている症状の根本的な要因を改善するための成分が含まれますので、すぐに効かないからという理由だけで敬遠するのは少しもったいない気もします。

何十年も付き合っていく自分の体だからこそ、自然由来で一人一人の症状に合わせて処方される漢方でケアしていくことをおすすめします。また、生薬は自然界からのプレゼントなので、長くお使いいただけるのではないでしょうか。

また、「飲まなければならない」「一日何回を何日分」というような縛りはほとんどありません。
じっくりと相談に乗りながら処方いたしますので、心身への負担も少ないのではないかと思います。

人は、仕事や人間関係のストレスなどにより緊張状態が続く中で暮らしており、心身を癒やす間もなく疲れが積み重ねている方が多いと思います。漢方は、そんな人たちをリラックスさせるお手伝いをいたします。

当帰芍薬散と人参の関係


冷え性改善に有効な漢方で、当帰芍薬散と合わせて注目すべき成分をご存知でしょうか?

みなさんが日常でもよく耳にする「人参」です。漢方の視点で詳しく説明すると、朝鮮人参や高麗人参などの「ウコギ科」の生薬と認められた人参を示します。

「気(生命力)」「血(血液)」「水(体液などの水分)」を整える成分を、体中に巡らせるという効果を発揮します。

昔から人参は補精・強壮・健胃整腸などに用いられていることから、当帰芍薬散との相性も良いとされています。漢方の考え自体が体全体の改善・循環機能の回復であることから、もし体質にあうのでしたら、当帰芍薬散と合わせて生薬人参を取り入れてみるのもいいかもしれません。
当帰芍薬散を服用されるときには、是非「婦宝当帰膠」の「お湯割り」と併用して下さい。

この記事を書いたプロ

佐藤宣幸

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