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山根敏秀

企業の資金繰りや黒字化経営に精通する税務のプロ

山根敏秀(やまねとしひで) / 税理士

税理士法人マネジメント/グランドリーム

コラム

なんで無視するかなあ~ 不義理は最悪の選択

2019年6月13日 公開 / 2021年3月2日更新

テーマ:ご相談

コラムカテゴリ:ビジネス

行方不明になった親が
事業で作った借金を支払う余力がない

数年前に当事者である息子さんから
こんな相談(詳細は割愛)がありました。

金融機関と丁寧に話をし、自分のできる事を着実にやるのが良いでしょう。
一定期間が過ぎれば場合によっては「もう支払わなくても良い」という
金融機関からの言葉があるかもしれませんよ。

こんな回答に、親の財産をすべて処分(実際は競売)し
残った事業上の借金をコツコツと返済するということを
実行されているものと思っていました。

先日件の息子さんが
裁判を起こされた
自分の財産もすべて差し押さえられる
一生懸命に働いても全部金融機関に持って行かれる
どうすれば良い?

裁判の期日が数週間後を示す書類を持って青ざめてのご相談です。

溜息が出そうになりました。
月々5,000円の返済を最初数回しか払っていない。
金融機関からのコンタクトに一切対応していない。
金融機関からの督促状は開封してもいない。
理由は、結婚して新しい家を建てたからローン返済に追われて
親の借金を返済する余裕がなかったから、と。。。

どのように今後進展するかは不明ですが
200万円ほどの返済を滞らせて延滞利息等で800万円を超える借金になってしまい
すべての財産を失ってしまう

不義理する借入なんて有り得ません。
助かるチャンスを自分で放棄するなんてなんとも勿体ない事案でした。

この記事を書いたプロ

山根敏秀

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山根敏秀(税理士法人マネジメント/グランドリーム)

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