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「墓じまい」を考える前に読んでほしい物語(33・最終話)「お墓開き」/角由美子さん(53歳)

2018年3月8日 公開 / 2018年3月9日更新

テーマ:お墓物語

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: お墓参りお墓

お墓にまつわるエピソード集「お墓物語」 

一見、同じように見えるお墓だが、実はそれぞれのお墓には、
それぞれの思いと数々のエピソードがあります。

全国の墓石を含む石材関連業者約1,300社が加盟する、
日本最大の業界団体である、(一社)日本石材産業協会では、
お墓にまつわる感動的なエピソードを集めた小冊子、
「お墓物語」を、2011年3月に発行いたしました。(非売品)


お墓にまつわるエピソード集「お墓物語」

「お墓物語」を発行するにあたり、作品を募集したところ、
全国各地から数多くの応募作品が寄せられました。


その中から33名の方の作品がこの小冊子に収められています。


涙あり、笑顔あり、驚きありの素晴らしい物語ばかりです。


マスコミ等で「墓じまい」ばかりが大きく取り上げられる昨今において、
「お墓ってこんなに素晴らしいものなんだよ」ということを、
今一度、一人でも多くの人に気づいていただければと思い、
ここに、33話、全ての物語を順にご紹介させていただきます。

これまでに、以下の32作品をご紹介いたしました。

(1)「祖母との出会い」/三浦るるさん
(2)「お墓参りの不思議」/伊東徳久さん
(3)「祖父のお墓で」/水野真由美さん
(4)「おはからい」/漣ほたるさん
(5)「星よりも近く」/倉木敬人さん
(6)「泣き虫」/藤田徹朗さん
(7)「田舎のお墓を訪れて」/長坂隆雄さん
(8) 「祖母の墓を抱きしめて」/梅山太郎さん
(9) 「祖母VS母・お墓バトル」/森下純一さん
(10) 「一片の桜」/咲ママさん
(11)「心の掛け橋 」/棚橋すみえさん
(12)「おじいちゃんがくれたもの」/匿名希望さん
(13)「お墓物語」/寺田聡さん
(14)「温かい土」/渡辺笑子さん
(15)「父の死と我が使命」/匿名希望さん
(16)「孫に引かれて歩む道」/今野芳彦さん
(17)「墓石は語る」/伊東静雄さん
(18)「癒しの園」/加納一馬さん
(19)「家族の縁をつなぐお墓」/ももいちごさん
(20)「プロポーズはお墓で」/仁平井清次さん
(21)「お墓が仲人」/岡部晋一さん
(22)「桜咲く春の奇跡」/サカナさん
(23)「お墓で集うイトコ会」/前田喜久子さん
(24)「墓守娘のつぶやき」/久米早緒里さん
(25)「墓の花筒作り」/山本信之さん
(26)“「天保」の年号”北山亮司さん
(27)「祖母の言葉から」/川上さゆりさん
(28)「我家の記念碑」/石田亘さん
(29)「119番」/武川文典さん
(30)「墓の改装」/田村邦子さん
(31)「親父が亡くなった日」/大北和彦さん
(32)「お墓の前で」/柴田清子さん(78歳)

今回は、いよいよ最終話、愛知県在住の角由美子さんの作品、
「お墓開き」をご紹介させていただきます。
心温まるエピソードを通じて、家族や大切な方との絆や、
命の尊さを考えていただくきっかけになればと考えております。


「お墓開き」/角由美子さん(53歳・愛知県)

もう30年になります。


お墓開きにあたり、ご院主様、
建立者である父をはじめ、
家族、親戚が一堂に会しました。


墓地につくと、ひと際白い墓石が目立っていました。


我が家のお墓でした。


一反の晒の布に大切に包まれていたのです。


墓碑開眼法要

ご院主様の読経の下、
私がゆっくりと丁寧に白布を巻き上げていきます。


お線香がゆるやかに天に向かって行きました。


折しも私は、第一子となる長女を身ごもっていました。


「この白布を岩田帯として使われると良いですよ。
このような機会に恵まれることは、あまりないですからね。
おめでたいことですよ」と、ご院主様のお言葉です。


早速、五か月の戌の日に着けました。


私の祖父母は早くに他界しており、
私との思い出はありません。


セピア色した古い写真だけが頼りでした。


出産

しかし、白布の帯により、祖父母に一歩近づけた気がします。


月満ちて子は産まれ、七年後に次女も授かりました。


今、岩田帯に守られた娘二人は、
すくすくと成長し嫁ぐ年頃となりました。

先だって結婚した長女の懐妊の時に、
あのお墓開きの岩田帯を送りました。


布自体は少々傷んでいますが、まだまだこの先も大丈夫。


親から子へ、そして孫へと伝えたいと思っています。


光陰矢の如しとは、よく言うものですが、
あの白布を巻き上げた時の光景は、
つい昨日の様に心に刻まれています。


生と死をつなぐ墓石

今では、私の両親も祖父母と共に眠っています。


また一つ、時代が移ったのです。


生と死をつなぐ墓石に感慨深さを抱いています。


あとがき

この「お墓物語」は、お墓を通じて家族の絆を実感したこと、
お墓を建てるにあたって体験したことなど、
お墓に関する心温まるエピソードや、
体験談を一般公開させていただきました。

その結果、全国40都道府県より、
160通の応募をいただきました。

いずれの話も大変すばらしい物語であり、
それぞれの思いが込められた心温まるエピソードばかりでした。

全てをご紹介したいところではありますが、
紙面の都合もあり、その中から33話を選ばせていただき、
できる限り原文通りに掲載させていただきました。

最後まで読んでいただいた皆様が、「お墓」の存在意義を、
今一度見つめ直す機会となれば大変うれしく思います。


2011年3月吉日

一般社団法人 日本石材産業協会・研修委員会
「お墓物語・あとがき」より引用


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この記事を書いたプロ

能島孝志

お墓のプロ

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