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佐藤浩明

消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ

佐藤浩明(さとうひろあき) / 内科医

さとうクリニック内科・消化器科

コラム

上手に生き、やる気を高めるには?

2018年2月28日

テーマ:医療マメ知識

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 陶芸 教室

上手に生き、やる気を高めるには?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘上手に生き、やる気を高めるには?’というお話です。

上手に生き、やる気を高めるには?
 コンディションを整えることは、スポーツだけでなく、日々の仕事や社会生活を円滑に進めるためにも重要です。コンディショニングは、プロフェッショナルな仕事の遂行には欠かせません。プロフェッショナルな仕事には2通りあると考えられます。

 一つは、たとえば今日は国内出張、明日は海外のクライアントとのテレビ会議......というような日々異なる複雑なタスク、もう一つは陶芸家の仕事のような、一日中ろくろを回すという同じ動作の繰り返しの中でさまざまなイメージを形にしていくような仕事。前者は多様なタスクに対応するために、後者はずっと同じリズムで仕事を続けるためのコンディショニングが必要です。

 プロフェッショナルな仕事ができている人は、コンディションが整っているという言い方もできるでしょう。大仕事が終わったらバッタリと倒れる、大作が完成して燃えきる、というふうにならないよう、常に仕事の疲れを最小限に抑えるための、疲労を残さないコンディショニングによって、毎日同じ調子でいられるように整えているのです。社会環境の中でうまく立ち回る、モチベーションを高める。この二つと関連が深いホルモンがあります。それは男性ホルモンの「テストステロン」です。テストステロンは、男性の性機能の維持や男らしい心身の形成に必要なホルモンであるばかりではなく、社会への働きかけ、挑戦、決断、主張といった、社会性を左右するホルモンでもあります。

 次に、モチベーションとの関わりについてですが、何かを達成した快感や喜びが得られたとき、脳の報酬系から"やる気"ホルモンのドーパミンが出てきます。それに伴い、テストステロンも出てきます。テストステロンの分泌量が低いというのは、意欲=やる気がわいてこない状態にあるという指標でもあります。テストステロン値が低くてコンディションがいいという状態は考えにくいですね。テストステロンの重要性は、女性でも同じ。女性の体内には、女性ホルモンの3~10倍ものテストステロンが存在します。女性のコンディショニングにも、とても重要なホルモンなのです。
*堀江重郎先生(順天堂大教授)の医療コラムを抜粋し、一部改変

 近年はアンチエイジングの分野では女性の更年期だけでなく、男性の更年期障害が注目されています。中年男性のうつはテストステロンの低下が一因とも考えられています。加齢に伴うホルモンの低下は色々な所で影響を及ぼしている様です。

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佐藤浩明(さとうクリニック内科・消化器科)

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