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小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(おだわらひょうじょう) / 学習塾塾長

有限会社 言問学舎

コラム

詩歌(しいか)を勉強することの意義とメリット

2013年6月4日 公開 / 2013年6月11日更新

テーマ:国語

コラムカテゴリ:スクール・習い事

 小学生、中学生、高校生、そしてそのうちの学年を問わず、「詩を勉強するぞ」と言うと、「えーっ」と否定的な声を上げる生徒が、非常に多いです。つまり詩が「苦手」なのでしょう。

 しかし、限られた期間、あるいは短い時間の中で、「国語の本質」を勉強するために、詩や短歌、俳句という「詩歌」の勉強は、とても有効です。

 詩というみじかい、特殊な形式の中には、散文では表せない何かがこめられています。それを読み、味わうこと、つまり詩歌を学ぶことは、深く本質をついた国語の勉強になるのです。

 たとえば、『古今和歌集』に、次の一首があります。

・秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる  藤原敏行

(大意)秋がやって来たと、目で見てはっきりわかるような変化はまだないけれど、さあっと吹きすぎる風の音によって、はっと気づかされたことだよ。

 歌の解釈だからと言ってしまえばそれまでですが、散文でこの歌の内容を言おうとしても、説明的で、かつ「だから、何を言いたいの」というような内容になってしまいます。短歌だからこそ、この内容が普遍的な意義を持ちえます。

 そこには、ことばと定型の持つ、「ひびき」と「リズム」があります。だからこの形式が、何でもないようだけれども情趣あふれる発見であるこの歌の内容を、生かすのです。

 また、日本語には、五音と七音のリズムが、とてもよく合います。小学生でも、俳句や短歌の実作をさせる(自分で書かせる)と、悩みながらもきちんと五・七・五(・七・七)のリズムに、仕上げるものです。これはやはり、ことばを用いることが一個の人間の学習や訓練の履歴のみによるのでなく、長い年月の間に作り上げられたことばのリズム、語感を、おおむね先天的に受け継いでいることの、あらわれではないかと考えられます。

 定型でない自由詩も含め、このように詩歌をきちんと学ぶことで、国語の本質を学ぶことができるのです。その時、作品の味読とともに、実作もあわせて行なうことが重要です。
受験生でも、1学期の残りの期間から夏休みにかけては、幅広く詩歌を学ぶことが可能です。もちろん結果として、受験でも大いに役立ちます。

 国語をしっかり学びたい(学ばせたい)方は、ぜひこの機会に言問学舎をおたずね下さい。

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