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染野尭之

中小企業のマーケティング・営業を戦略化するコンサルタント

染野尭之(そめのたかゆき) / マーケティング・営業コンサルタント

YOUNEEDS株式会社(ユーニーズ)

コラム

業務委託者とwin-winで付き合う方法(企業目線)

2022年12月13日

テーマ:フリーランス

コラムカテゴリ:ビジネス

私はYOUNEEDS株式会社にて業務委託で依頼する側でもあり、
01zero-ichiの個人事業にて業務委託の依頼を受ける側でもあり、
両方の立場を経験した上で思った事です。

業務委託でフリーランスを活用するメリット


●固定費でなく変動費として見る事ができる。
(必要な時だけお金をかける事ができる。)
●専門性の高いプロ人材を即戦略として活用できる。


最近、フリーランスとして活動する人材が増えてきた事により、企業側も正社員で固定費をかけて人を囲いこむ必要なく、変動費でプロ人材にお願いし仕事の幅をキャパ以上に保有する事が可能になってきました。
本来、「固定費が減った企業」「個で仕事をしたいフリーランス」カタチとしてはお互い理にかなっているはずなのに、win-winを築けていないケースが多いです。
その要因について企業目線でお伝えします。





フリーランスとwin-winを築けない企業の大きな間違い


①アルバイトの時給感覚で頼みすぎ。
(安く使いすぎ。)
②1人に高いスペックを求めすぎ。
(1人に依存しすぎ。)
③時間で拘束しすぎ。


①アルバイトの時給感覚で頼みすぎ。 (安く使いすぎ。)

これは書いている通りで、企業側が安く使いすぎです。
正社員を1人雇用したら、給料の総支給額にプラス、社会保険の半額負担であったり、交通費であったり、オフィスの場所代(家賃按分)、光熱費・パソコン代を足す事になる。そうすると多分1人あたりの時給は3,000円〜にはなっているはずです。
作業の内容にはよりますが、
変動費でリスクがないにも関わらず社員の時給より安く使おうなんて都合が良すぎですよね。
今なんて最低賃金が上がってきたので、アルバイトで働いても時給1,000円以上になっている中、
時給1,000〜時給2,000円で頼もうとするなんて、仕事を受ける側にメリットなんてどこにもないです。
よくあるランサーズ・クラウドワークス・ココナラを見ていると、時給1,000円ぐらいの案件とかを見る事がよくあります。
依頼しようとしている企業側がフリーランスをナメすぎですね。

②1人に高いスペックを求めすぎ。 (1人に依存しすぎ。)

これも書いている通りですが、フリーランスへ頼む案件で「PM(プロジェクトマネージャー)」どころか、もはや「COO」「CMO」「CTO」「CFO」の仕事じゃないの?と思う案件を目にする事があります。
どこまで業務委託に求める気?とよく思います。
相手はフリーランスの業務委託なんですから、あなたの会社がどうなろうが知ったこっちゃないが基本ですよ。
もしそこまでのスペックを求めるなら、お金だけで対価を払うのではなく、もはやお金+株で支給するぐらいしないと腹を括るメリットがどこにもないと思います。
依頼しようとしている企業側がフリーランスをナメすぎですね。

③時間で拘束しすぎ。

フリーランスの人達は会社に拘束される事が嫌になった、自分で好きに生きる事がしたくてやっている人が多いのに、なぜ会社員みたいな事をしないといけないのかとなります。
あくまで月のやるべき事ができているかどうかの結果だけで良いです。
時間はあくまで目安じゃないと、フリーランス側がなぜ会社員みたいな事しないといけないんだとなります。
依頼しようとしている企業側がフリーランスにいる人達の目的を理解しなさすぎですね。

このように①と②と③それぞれマッチしていない、もしくはバランスが悪い。(やらしている重さと金額が見合わない。)これがうまくいかない事を起こしている要因です。
まず、依頼する企業側が「正社員の固定費ではない」「リスクがない」「外部のプロ人材」という事を理解して頼む必要があると思います。

win-winにするためのやり方


【ポイント】
●そこそこの金額は支払う。
(人件費で例えるなら1人分以上)
●1人で全てを解決してもらおうと考えない。
●時間で拘束しない。結果のみで見る。


結論から言いますと、
個人だけでなくチームとしてフリーランスの力を借りる。

例えば、マーケティングを進めたい時。
月100万円ぐらいでPMと作業員2名の計3名にお願いするという事です。
月100万円だったらCMO1人来てもらうぐらいの費用ですが、フリーランスの精鋭チームにお願いすると3馬力獲得するというイメージです。
依頼する側の企業はメリットですし、依頼されるフリーランス側も1人で抱え込む必要なく、タスクも時間も分散できて稼げてメリットになり、双方がwin-winになれます。

優秀な人、1人に安くお願いするのではなく、チームとして社員の人件費より安くなるぐらいの感覚で依頼する。これがwin-winに付き合う方法です。


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