大切にしたいもの 不変
与える人になること 目糞にならないこと
We make a living by what we get, but we make a life by what we give.
この言葉は、ウインストン・チャーチルの言葉です。意味は、「私たちは得ることで生計を立てるが、与えることで人生を築くのである」というものです。
円熟した夫婦のはずなのに、お互い求めること短兵急であり大であるのに比し、与えることは実に緩であり小であるため夫婦げんかが絶えず、離婚に発展するケースすらありますので、この「与える人になる」という言葉は記憶にとどめ、時に口に出す習慣を身に付けておくべきだと思います。
特に、高齢者になり年齢を重ねてきた人ほどこの傾向が強いように思われてなりません。ですから、後期高齢者になった人には、特にこの言葉を記憶にとどめていただきたいと思います。
先日離婚相談に来られた婦人は、かつては「天にあっては比翼の鳥、地にあっては連理の枝」と称(たた)えられるほどの夫婦仲であった夫を、声を聞くだけで嫌悪するようになった、それは夫が他人の悪口を言い抜くからであるとのことでした。そして、その夫人いわく。夫人がそのような夫との同居を我慢できているのは、将来の相続に対する期待があることと、夫が他人の悪口を言い始めると、腹の中で、“さあ、また目クソが鼻クソを嗤い始めたぞ”と夫を嗤うことで憂さを晴らしていることの二つが理由だそうでした。
男性たるもの、せめて、妻女どのから目糞扱いだけはされないように、ご用心、ご用心。