2020/08/13 千古の名文が生まれた瞬間
2021/02/21 一方聴いて沙汰するな!
「ロータリーの友」2021年3月号縦組み70ページに書かれた、岡山西RCの大森茂さんの文章「農薬が悪い?違います」を読んだ。
彼の文章は、「友」2020年12月号に書かれた角田和彦医師の「環境中の有害物質の健康に与える影響」に対する批判というか疑問というかの記事である。
そこで私は、「友」12月号を開いて、角田医師の書かれた文章も読んでみた。
角田医師の書かれた内容からは、彼の観察態度は犀利であり、科学性に富み、全幅の信頼を置けるものであることに疑問は全く感じられなかった。
しかし、大森さんの文章に書かれていた、“日本で設定されている農薬の残留基準値は、次世代まで確認して悪影響のでない数値の「百分の一」に押さえられているということ”は、角田医師の文章には書かれていなかった。
正直、私は、角田医師の文章だけを読めば、かなり神経質な食生活をせざるを得ないと考えただろう。
しかし、大森さんの文章を読むと、今のままの食生活に安心してよいのだと思ったものだ。
ことわざに、“一方聴いて沙汰するな”というものがある。
立場により見解が異なる場合は、この諺を思い出すとよい。